金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

小沢の起訴とエジプトの抗議デモ

2011年02月01日 | 政治

昨日政治資金報告の虚偽記入で民主党の小沢元代表が起訴された。時同じくしてエジプトではムバラク大統領の退陣を求める反体制派の抗議デモが活発になっている。二つの出来事の間に関係はない。だが一つの共通点はある。それは説明責任を欠く権力者に対する一般市民の強い反発だ。

検察官は証拠不十分で勝訴の見込みがないということで小沢元代表の起訴を見送っていたが、一般市民で構成された検察審査会が起訴決議を行なったので、強制起訴に至った訳だ。

一般市民感覚から言えば「4億円もの借入を本人が関知しないところで行なう」ということは信じられないし、仮にそうだとしても管理監督者としての説明責任を果たすべきだということだろう。

政治資金疑惑について小沢元代表がウソをついているかどうか分からないが、彼が明らかにウソをついていることが最低でも一つある。それは09年の総選挙のマニフェストで十分な財源もないのにあたかも予算見直しで捻出できるかのような幻想を一般市民に与え「子ども手当」や「高速道路無料化」で票を集めたことだ。

長年政治のプロである小沢元代表が国の財政状態を知らないはずがない(もし知らないとすれば政治家として失格である)ので、彼は故意にウソをついていたということになる。

一般市民は権力という塹壕にしがみつく政治家を嫌悪する。数千キロもはなれた日本とエジプトで起きていることは、全く関係のないように見えて、その底流には権力に固執する古いタイプの政治家に対する市民の強い反感があると思われる。

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インド株、投資再開はまだ先か?

2011年02月01日 | 投資

手持ちのインド株(投信)は昨年10月に少しキャッシュ化した。http://kitanotabibito.blog.ocn.ne.jp/kinyuu/cat11340147/index.html

その後ジクジクした相場が続き、1月のSensex指数は10.6%下落。これは2008年10月以降最大の下落だ。目先インドには食糧確保や石油価格の上昇懸念など不安材料が多い。ダボス会議でインドを代表するIT会社タタとインフォシスのトップは欧州の債務危機やインドのインフレ懸念から過去数年に較べて企業の成長速度は減速すると述べた。

昨年293億ドル買い越した外国人投資家は、1月は株式市場から10億ドルの資金を引き上げた。

過去のチャートを見ると、08年1月に20,827ポイントをつけたSensexは、09年3月には8,325ポイントまで下落。今回はそこまでの下落は予想しにくいが、現在18、327ポイントのSEnsexが過去1年の底値の15,650ポイント程度まで下落する可能性はあるかもしれない。もっとも「まだはもう」というのも相場の格言。インド株投資再開のタイミングを図るは難しい。

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