金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

中国の物価上昇率は10%?!

2011年01月13日 | 社会・経済
胡錦濤主席の訪米を来週に控えて、ニューヨークタイムズに中国関係の記事が増えている。中国の物価上昇もかなりの関心事と見えて、ネット版の人気上位にきていた。面白かったのは、中国の公式のインフレ率は5.1%(昨年11月)だけれど、北京理工大学のエコノミストによると、実際のインフレ率は10%だろうという説だ。中国では統制経済の名残で物価上昇の激しいアイテムは統計から外されているようだ。例えば住宅価格を反映する帰属家賃は統計に含まれない。一方流行遅れの消費財の値段がいつまでも統計に含まれるなどの問題がある。
インフレの原因はいくつかある。米紙は第一にドル売り.元売り介入により、大量の元が流通していることを指摘する。だが原因はそれだけではない。急速に上昇する賃金。一人っ子政策で若年労働者が減っているという背景がある。銀行の積極的な融資もインフレ加速要因だ。
中国の経済専門家は、インフレ率が4%なら消費者は耐えるが、5%になると不満をいうとのべる。
中国のインフレ問題はクリティカルな段階、見ておいた方が良いかもしれない。

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去年は暑さで史上タイ記録

2011年01月13日 | うんちく・小ネタ
寒の入り頃から寒い日が続き少し喉が痛い。喉元過ぎれば熱さ忘れるというが、去年の猛暑が懐かしいから人間は身勝手なものである。
さてニューヨークタイムズによると、NASAと米国海洋大気庁は昨年の世界の平均気温は、2005年と並んで史上最高だった。海洋大気庁の分析では、昨年の平均気温は14.51度で20世紀の平均気温より、0.63度高い。
1976年を最後に毎年の気温は、20世紀の平均を上回っている。
大多数の気候学者は、温室効果ガスの影響で地球の温暖化が始まっていると述べる。
暑さとともに、去年の気候を特徴づけたのは、欧州や北米の激しい降雪やロシアの猛暑などの異常気象だ。その傾向は今年も続き、北米や欧州で降雪が異常に多い。日本では山陰地方で例年にない豪雪だ。
これらの原因はジェット気流の蛇行によるもので、温暖化が関係している可能性があるとも言われている。
ただし北風に身をすぼめて歩いていると、地球温暖化はにわかには信じられない....という気がしてくる。

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