誰でも使える(そして記事を書き込みできる)オンライン百科事典・ウイキペディアが1月15日に10年目の誕生日を迎えた。
米国の世論調査機関Pew Researchの調査によると、米国でモノゴトを調べる時ウイキペディアを使う人の比率は、2007年2月の25%から2010年の5月には42%と増えている。インターネットユーザーに限れば、53%の人がウイキペディアを使っていることになる。
ウイキペディアの利用度合いは、インスタント メッセージ(47%)よりは高いが、ユーチューブの利用者(66%)やソーシャルネットワークの利用者(61%)よりは低い。
エコノミスト誌によるとウイキペディアはウエッブサイトの10本の指の1つ入る人気サイトで、毎月世界中で4億人のユーザーがいる。ウイキペディアは「クラウドソーシング」(低コストまたは無償で多数の人を集めて開発を行なう形態)がもっとも成功した例といえるだろう。
ところでウイキペディアのユーザーとして気になることは記事の正確性だ。これについてエコノミスト誌は「色々な研究はウイキペディアは専門家による情報源ほど正確ではないが、正確性において本、新聞、雑誌と十分比肩する」と述べている。またウイキペディアの正確性に批判的な英国の資格試験監督機関Ofqualも「ものを調べる時のスタート点としてウイキペディアが優れている」ことを認めている。
私もウイキペディアには時々お世話になっているが、一度も寄付を行なったことがない。ユーザーの善意で運営される百科事典のために真剣に寄付を考えようと思い始めている。