♭人生山ありゃ谷もある・・・ちょっとおかしいな?水戸黄門の主題歌は♭人生楽ありゃ苦もあるさ・・・だったか?
山があれば谷があるのが人生とはいいながら、今年は谷は少なく山が多い年だった、僕の山歩きは。つまり「谷」=沢登りはなく、山=尾根歩きが多い年だった。
昨日登った陣馬山は今年18回目の登山。今年の登山日数(往復の日数を含めて)は31日になった。つまり一年の内1ヶ月は山に行っていたことになる。
ご一緒した仲間は会社の山の会と某ロータリークラブのトレッキング同好会の皆様。この二つの会で僕は、プランナー兼ツアーコンダクター兼写真係を務めている。そして時にはドライバーになり、会計係になり、レスキュー隊になり、宴会設営係になっている。登山仲間に「アテ」にされているので、気をつけたことは体調管理。体調不良で「山にいけません」は言い難い立場である。
まず今年1年間山に登れないような病気をしなかったことを神様に感謝。そして文句をいわず山に送り出してくれていた家の山の神にも感謝。
年間十数回の登山というペースは10年位前から余り変わっていないが、対象とするフィールドや登山仲間は随分変わった。4,5年前までは「山」というと「谷」=沢登りや「山スキー」だった。つまり人生山ありゃ谷もあったが、今ではすっかり尾根歩き派になっている。年齢とともにハードな山登りから遠ざかるのは自然の摂理にかなっている。
ただし谷の中で露営することが多い沢登りに較べて、小屋泊まりや麓の温泉泊まりが多い尾根歩きはサイフの負担が大きい。働き盛りを過ぎた身からすると、こちらは摂理に逆行しているといえなくもない。
ところで印象に残る山というとやはり少々ハードな山だ。今年一番印象に残った山は鳥海山のスキー登山。これは大学山岳部の後輩2名と5月に登ったものだ。シール登山の後長い火口壁の上を重い兼用靴を履いて歩くのには疲れたが、胸のすく大滑降は北の名峰ならではものだ。次の日に登った月山も良かったが、吹浦付近から見るすっきりした鳥海山の姿が強く印象に残っている。
2年続けて登った冬の蓼科山も良かった。去年は一人で登ったが今年は会社の山の会の連中と一緒に2月に登った。山のキャリアはバラバラのメンバーだが、厳冬期の25百メートル級の山に登るところまできたから立派なものだと思う。
晩秋に歩いた常念岳=蝶ケ岳の稜線も良かった。終始槍と穂高を見ていた1日は良い思い出だ。
来年も人生山ありゃ山もある・・・で行きたいものである。そのためには「健康と基礎体力の維持」が肝心だ。一緒に登る仲間の健康も大事。だがそれだけではない。気持ち良く山に行くためには、ワイフが気持ち良く送り出してくれることも大事。そのためには家庭サービスも山の内なのだ。
来年も山あり山ありで行きたいが、1,2回は「谷」にも行きたいものだ。もうハーケンを打ち込んだり、深い藪を漕いだりする気はないが、静かな沢歩きはしたいと考えている。山ありそして少し谷・・・が私の山登り人生の当面の理想になりつつある。