「サブプライム問題の正しい考え方」 倉橋 透・小林正宏著 (中公新書) 定価:740円
【この本を読んだ理由】
世界の金融危機、株価大暴落の原因となった「サブプライム問題」の正しい考え方を教えてくれるこの本。
発行は今年の4月25日だった。
予てから、知りたいと思っていた「サブプライム問題」の意味。
この本の著者らは、アメリカの住宅ローンの仕組みに遡って、この問題の根源を洗い出し、影響を拡散させたと言われる「証券化」に関して、明解な分析を試みている。
この本は、スペイン・ポルトガル旅行へ行く前に買ってあったのだが、ようやく読むチャンスが訪れた。
【読後感】
この本が教えてくれたことは、この本の「始めに」の最後に書いてあった。
この本の読後感を書くには、わたしの知識と理解力ではとても無理なので、この本の「始めに」の最後に書いてあった文章を掲載する。
『今回のサブプライム問題は、「きちんと返済ができそうもない人に、お金を貸してはいけない」という当たり前のことが守れなかったことに原因がある。日本のバブル時代を思い起こせばただちに理解できるように、資本主義は時として暴走する。われわれは、すでにグローバルな市場経済のただ中にいるのであって、世界のどこかで起こった問題が、一国の経済や個人の生活を直撃しかねない環境にさらされている。ただ、かってのような、国が金融を取り仕切るシステム(いわゆる「護送船団方式」)に戻ることは、もはやできない。サブプライムローン問題が与えてくれる教訓はけっして小さいものではないのである。』
アメリカで住宅ローンを返せない人が沢山出た、ということが世界経済に大きな影響を与えるなんてよく分からない????
わたしもこの本を読んで分かりやすく説明出切るほど知識が得られたわけではありません。専門用語など難しい言葉は無視して、この本を最後まで読みました。気になるようでしたら、この本を読んでみては如何でしょうか?