レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

大地獄(新)「偽誤審色」

2011-01-24 00:50:31 | 小説
大地獄(新)「偽誤審色」

第一話は下記から始まります。

大地獄(新)「あの頃」

「教えてくれすよ」
「偽誤審色だよ!」
「はあ?」
「今、話すから黙って最後まで訊け。
試したんだよ。
新門番長たちは。
いいか。
紫が偽誤審色。
門番の使いの一人の態度が悪かっただろ!
それは奴が知ってたからなんだよ。
紫がハズレだということをな。
おそらく、
新門番長は、
誤審じゃない奴の話を聞いてから、
誤審された奴との違いとか感触
をただ確認しようと試すために、
ありもしない色や、
あるが誤審色ではない、
偽誤審色を入れたんだ」
「何のためにすか?」
「だから、
多分、
喚問というか、
尋問は、
新門番長にとっては、
まさに初めての仕事なんだよ。
だから、
さっきも話したが、
本当に誤審された奴と、
ここで地獄か大地獄行きに分けられる奴
との違いとか感触を予め確認したい
ということなんだよ」
「うーん?
難しいすね」
「だから、
ここでの新門番長の最初の仕事が
今回のこれなんだ。
だが、
新門番長に成り立てで、
多分、
門番時代も、
真面目には仕事はしていなかったか、
自分で決断する仕事はしていなかったんだよ。
だから、
違いと感触をたしかめるために、
こういうことをやったんだ」
「うーん?
でも、いわしが騙したのは
ただの門番じゃなかったんすか?」
「それはわからない。
裁ける人間が、
門番でもいいのか、
新門番長だけなのかは。
それに、
さっきも話したが、
門番時代は、
新門番長は真面目に仕事
をしていなかったかもしれない
って言っただろう。
ここでは、
ほとんどが地獄行きだから、
適当に話しを聞いて地獄行きにする分には
カミサンのバチも当たらないだろうよ。
バチがあたるのはその逆だけなんだよ。
どっちにしろ、
今回のようなケースは初めてなんだよ」
「そういうカラクリすか。
なんとなく、わかったすよ」
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