レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

第??弾「ミケーレの蒼き仮面」第五章12

2012-03-05 00:40:23 | 小説

第??弾「ミケーレの蒼き仮面」第五章12


 「あれっ? なんだ、この音は?」
 「あー?」
 「うん? 誰か来たか?」
 「あぶないすよ!
 後ろからたくさんの化け物があ...」
 「おじさん!
 僕のこと覚えてないの?」
 「うん? あー」
 「おい、今、何言った?」
 「オムツ男なんていいのよ。
 それより、サギー!
 ここにアニーがいるのかも」
 「見えたのか?
 それで揃ってやって来たのか?」
 「仮面だけだけど、
 サギーの様子がおかしいし、
 そいつらはマヌケだし心配だから?」
 「あー、こいつらか...
 そうか?
 うーん...」
 「どうしたサギー?」
 「何かおかしいんだな?」
 「いないねえ。
 ウトーちゃんもアニーさんも...
 仮面もひとつだけみたい」
 胸女ハルカの水晶の力でやってきたパティたちが
サギーに声をかけた後、
 チェリーが
そのだだっ広い倉庫の端にある蒼き仮面を拾ってきて、
みんなに見せた。
 「アニーたちがいないことはニオイでわかっていたんだが、
 この仮面が落ちているということは...」
 サギーがそう言うと、
 「みなさん、お仲間だったんすか?
 すいやせん。
 それより、新国王は悪魔なんすよ」
 「ただの阿呆だろ」
 樽に縛られたオムツ男の言葉に、
 ラーメンが話すと、
 「違うすよ。
 王様を殺した悪魔なんすよ」
 「あんたは黙ってなさい。
 ねえ、移動している間に歴史が変わったのかしら」
 オムツ姿の男にそう言って、
 肺女ハイジがラーメンの方を見ると、
 「頭の悪い国王はやはり殺される運命だったのか?
 まあ、しょうがないな...」
 ラーメンが割り切ったように言い切ったところへ、
 突然、
 その倉庫の扉が開いたのだった。
(続く)



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