カミサン伝説22「人首酒編」50
「多分、
それはカミサンの信者の名簿ですよ」
マスターが一言で答える。
「えー! なんだって?」
思わず、
コワコワクエーが声をあげる。
「まさか?」
「デマでは」
ジュウロウも、
カイミヤマも首を傾げる。
「実は、
私、カミサン教の信者になってみようか
と思っているんです」
「詐欺だって!」
「わかってますよ」
「でも、
酒の購買者がわかるかもしれません」
「危険だ」
「バチが当たる」
「コワコワ先生、
詐欺の被害者にバチはあたらないでしょう」
「ああ、そうか。
でも、危険だ」
「そうでしょうかねえ?
信者になるくらいなら、
それに、
噂では信者の中でも、
派閥がいくつもあるそうで」
「派閥?」
「ええ」
「マスター相当深入りして調べてるなあ」
「正直言いますと、
まだ、
あのときのことが悔しいんですよ。
だから、
悪党が背後にいるなら」
「危険だ。
マスターまで洗脳されるかもしれない」
「コワコワ先生、
また、違う危険でしょう」
カイミヤマがコワコワクエーに突っ込むが、
コワコワクエーは
本気でそう思っているようだった。
(続く)
「多分、
それはカミサンの信者の名簿ですよ」
マスターが一言で答える。
「えー! なんだって?」
思わず、
コワコワクエーが声をあげる。
「まさか?」
「デマでは」
ジュウロウも、
カイミヤマも首を傾げる。
「実は、
私、カミサン教の信者になってみようか
と思っているんです」
「詐欺だって!」
「わかってますよ」
「でも、
酒の購買者がわかるかもしれません」
「危険だ」
「バチが当たる」
「コワコワ先生、
詐欺の被害者にバチはあたらないでしょう」
「ああ、そうか。
でも、危険だ」
「そうでしょうかねえ?
信者になるくらいなら、
それに、
噂では信者の中でも、
派閥がいくつもあるそうで」
「派閥?」
「ええ」
「マスター相当深入りして調べてるなあ」
「正直言いますと、
まだ、
あのときのことが悔しいんですよ。
だから、
悪党が背後にいるなら」
「危険だ。
マスターまで洗脳されるかもしれない」
「コワコワ先生、
また、違う危険でしょう」
カイミヤマがコワコワクエーに突っ込むが、
コワコワクエーは
本気でそう思っているようだった。
(続く)