レイジーなガキ

小説、コミカルミステリー?下品なので要注意。カミサン伝説研究中。真面目に読んでも考えてもまして怒ってはいけません。

新第3弾ゾンビ改「グループ1」

2012-02-18 23:41:14 | 小説

新第3弾ゾンビ改「グループ1」


 キモ男三人衆と永久は永久の部屋に入り、
扉を閉めたとたん、みんな笑い始めた。
 「みはるちゃんとサヤちゃんの言い方はきつかったが、よしとしよう」
と、
 ふうたが言うと、
 「その話しはやめるだすよ」
と、
 たまおが人差し指を口に当てる。
 「オタク、みはるちゃんの言ったとおり、
その言葉で通す気か」
 「そうだすよ。
 コンクールでもこの方が受けるだすよ」
と言って、
 わざと腹を掻いてから鼻をほじって、
 ハナクソをふうたのほっぺたにくっつけた。
 「やめろよ。
 やるなら、
 言い出しっぺのみはるにやれ」
と、
 ふうたが慌てて汚いハンカチでほっぺたを拭く。
 「まあ、遊びはその辺で、
問題の発表会のネタはどうするんだよ」
と、
 永久が訊くと、
 「俺に任せろ」
と、
 ケンタはにやりと笑った後、
たまおとふうたに耳元で何か囁いた。
(続く)


本編リメイク「黒幕登場?と走るいつき、木太郎、そして、あおむ」

2012-02-18 23:32:49 | 小説

本編リメイク「黒幕登場?と走るいつき、木太郎、そして、あおむ」


 いつきは、
 木太郎たちにそう言うと、
 すぐエイタがいる場所に向かって走っていった。
 木太郎も続いた。
 あおむは、
 「僕は身体がまだ痛いだすから、
気にせず逃げてくれだすよ」
と言って、
 やや顔を歪めながら、
 どうにか早歩きをして、
 いつきたちを追った。
 

 エイタはいつきに言われたように、
 落とし穴と落とし穴の間に行き、
 そこで這いつくばって、
 左前方の車と、
 いつきたちを交互に見ていた。
 そして、
 いつき、木太郎、あおむの順に自分の方に近づいてきたが、
 あおむだけが一人遅れだしていることがわかった。
 他方、
 車はどんどんミカエルが落ちた穴の方に向かっているように、
 エイタには見えたのだった。
(続く)

 


カミサン伝説19三部作改「身代わりの像編9」

2012-02-18 22:21:39 | 小説

カミサン伝説19三部作改「身代わりの像編9」


 マジメは、
 「そのヨクオさんとか言う人って、悪い人なんですよね」
 「そう、
 昔兄貴から聞いた話では相当悪かったらしいが、
 今回のことでよくわかったよ。
 それに、
 もとえ姉さんの腹違いの弟と戸籍上はなっていても、
 本当は血はつながってないらしい」
 かおむが言うと、
 「そうか!
 弟なのに弟じゃないんだな」
 アホの龍之介がわかったようなことを言う。
 「ちょっと、静かにしててね。
 すいません。
 この人、ちょっと、とんちんかんで」
 「いや、そのとおりで、法律上は弟なんだけど、
実際は弟じゃないんだ」
 「どうだ、まいったか!」
 龍之介は偉そうに言うが、
 かおむはもうよくわかったようで、
 龍之介を無視して話しを進める。
 「マジメさん、ヨクオが悪い奴だと、
何で、兄貴が助かるんだ?」
 「カミサン伝説です」
 「ああ、さっき教えてもらった話しに秘密があるのか」
 「ええ」
 マジメはそう言って頷くと、
 意識を失って寝ているあおむの方を見た。
(続く)

 


セリフサービス「静寂の後に」

2012-02-18 22:00:25 | 小説

セリフサービス「静寂の後に」


 しかし、
 しばらく何の反応もなかった。
 直哉と龍之介は黙り込んでしまったので、
しばらく静寂が続いた。
 しかし、
 その静寂に耐えきれなくなった、
 龍之介が何か言おうとしたとき、
 「見事だすよ!
 ラストステージクリアだす」
 大きな拍手と同時に、
 訛りが強く、どこかで聞いたような声が二人に聞こえたか
と思うと、
 ぱっと照明がついたので、
 直哉も龍之介も眩しさで目が眩んだのだった。


レイジーブラザース「大衝撃とぬか喜び」

2012-02-18 11:00:31 | 小説

レイジーブラザース「大衝撃とぬか喜び」


 しばらく、
 カイミヤマのバカ踊りを見て
みんなで大笑いしていた後だけに、
 その後に写っていた動画は、
 もとこたちに大きな衝撃を与えた。

 
  一方、ガラス張りの応接室では、
 「あれ?なんだすか?」
 あおむが最初に応接室の隠しカメラの存在に気がついた。
 あおむが指さした方向を木太郎たちが見ると、
 そこには小さなレンズのようなものが見えた。
 「隠しカメラじゃない?
 だとすると、多分、その動画は保管してあるわよね」
 サヤがこの応接内で起きた出来事がそのカメラで撮影され、
その動画が保管されている可能性が高いことを話した。
 すると、
 「やったー!
 俺たちの無実が証明されるぞ!
 みはるをやって、
 どこかに連れていった犯人もこれでわかるぞ!」
と、
 永久は大声を上げて、
 「そうだすな。
 これで僕らの疑いも晴れるだすなあ」
 「親父が浮気していて、良かったな。 
ガラス張りでも、誰もいないと意味ないからな。
 きっと、そのために、
もとネエが隠しカメラをそっと設置していたんだな」
 双子たちは、
 そうぬか喜びしていたのだった。
(続く)




かえってきたモップおとこ「ダイフキョウ」

2012-02-18 10:00:37 | 小説

かえってきたモップおとこ「ダイフキョウ」

 
  では、
 キョウも、
 ゲンキよく、
 ヨウキにイチレイ!
 ダイフキョウもふっとばすぞ!
 おー!
 よーし!
 いけ!
 よしっ!
 おっ!
 あんた!
 なんどあっても、
 いつも、
 いいスーツ、キてるなあ?
 ナンのショウバイやってんだ?
 ギインか?
 なワケないな。
 ウソだ!
 つるしのサンゼンエンのスーツだろ!
 やすもののスーツでも、
 こうやって、
 ホめられるといいキブンだろ!
 さあ、ぴしっといけ!
 おっ、ヒサシブリ?
 いきてたか?
 みればわかるだろって?
 カオイロわるいから、
 ユウレイかとおもったぜ!
 なんてジョウダン!
 つやつやのカオでうらやましいぞ!
 このヤロウ!
 じゃあな!
 うん?
 あんたはシッカク!
 ミたことねえカオだなあ?
 イチレイだけじゃイミないんだぞ!
 もとシツギョウシャを、
 オガんでもごリヤクなんてない!
 さあ、もうイチド!
 えー?
 カンチガい?
 なんかのカミサマかとオモった?
 それでギョウレツにひかれて、
 ただ、ならんだだけ。
 チガウって!
 ごリヤクなんてないからな!
 だって、
 オレはただのモップおとこだからな!

 


元祖「見てください?」51

2012-02-18 09:00:32 | 小説

元祖「見てください?」51


  *朝から下品すいません...
 いまだ、UP時間帯変更及び強制終了検討中です。


 よし! 
 「実はしたいのは僕の方でして、
 しかも、それが大の方なんです。
 恥ずかしいから出ていってくれ
と言っても、
 彼女は僕が逃げ出す
と言って、出ていってくれないのです。
 それに、
最初は恥ずかしいから小の方だ
}と言っただけなのに、
 嘘つきだと...」
 どうだ!
 「まあ、そうだろうな。
 さすがに、クソするとは言えねえな。
 そんな綺麗なねえちゃんの前ではな。
 おい、ねえちゃん、出ていってやれ!
 俺も個室の前で付き合ってやるから、
 その中の男、逃げられないよ。
 安心しな」
 いいぞ! おっさん。
 「騙されないでください。
 一度、嘘を言う男はまた嘘を言うんです。
 大でも小でも、
 私はこの人の誠意を確認したいんです。
 ですから、私は出ません」
 何が誠意だよ。
 おっさん、何か言ってくれ。
 「俺には男女のことはよくわかんねえや。
 まあ、仲がいいんだろうから、勝手にしな。
 あばよ」
 おっさん! 行くなって!
 「ということ。
 さあ、できるならしなさい。
 できないでしょ!
 本当は全部嘘なんでしょ!
 ただ、逃げたいだけなんでしょ!
 もう、諦めなさい!」
 こうなったら、するしかないのか? 
 うーん...

 


サクラナ外伝フォー「ウメナの新しい言葉とやさしい気持ち」

2012-02-18 07:00:36 | 小説

サクラナ外伝フォー「ウメナの新しい言葉とやさしい気持ち」


 サクラナの意識はまだ戻らなかった。
 容態は安定していた。
 「あほ、サンポ行こう」
 「あほ、カレー」
 「あほ、病院行こう」
 「ママ、寝てる」
 ウメナはこの4つの言葉だけしか、言わなかった。
 あおむは、
  ここ数日、
 朝、ウメナとサンポに行き、
 その後、バイトへ行く。
  昼に一旦バイトを休み、
 ウメナと軽い食事をしてサクラナの見舞いに行く。
 また、
 バイトに行く。
 バイトから帰ると、
 ウメナとあおむ特製のカレーを食べる。
 また、
 病院に行く。
 そして、
 サクラナの顔を見て帰って寝る。
 たったそれだけの毎日が続いているだけだった。

 
 あおむはサクラナの心配だけでなく、
お金も心配になってきた。
 コンビニのバイトだけでは、
 たかがしれていた。
 食費と交通費などの日常かかる費用だけなら、
 まだどうにかなったが、
 サクラナのマンションの家賃や
 長期人院に伴う医療費の工面には頭を悩ましていた。
 家出同然で出てきた実家の父親に頭を下げて借りるしかないのか、
 そこまで、
 あおむは追い込まれていた。
 そんなとき、
 ウメナが何か持ってきて、
 「あほ、これ使え」
とまた新しい言葉を使った。
 ウメナが差し出したのは預金通帳とハンコとキャッシュカードだった。
 名義はウメナのものだった。
 あおむは、ウメナの預金だから、
どうせ、たいして金額ではないだろうと思っていたが、
 あおむにはその気持ちだけで嬉しかった。
 「ウメナはやさしい子だすな。
 ありがとうだすよ」
 あおむは、
 そう言ってやさしくウメナの頭を撫でながら、
通帳を開いたのだった。
(続く)





 

 


モテない女子必見?レイジー編「貴女にはこれが欠けている。ローマは1日にしてならず!日々努力せよ」

2012-02-18 01:47:25 | 小説

モテない女子必見?レイジー編「貴女にはこれが欠けている。ローマは1日にしてならず!日々努力せよ」


そなこた「タイトルの裏は、
下記条件パーフェクトなら、
多少の容姿不足もごまかせる。
整形も不要。
もちろん、
目細、豚鼻、受け口、デーブなどなども。
さあ、
下記の回答は、
○のある女性は?
の○。
さあ、何でしょう。
1日で化けることができないのが、
残念も、
非モテ女子諸君、
たった8項目だ!
今から訓練すればまだ充分間に合う鴨。
三つ子の魂百までとは言いません!
ほな、さいなら」

集計期間:2011年12月20日~2012年1月2日  情報提供:NTTドコモ「みんなの声」調べ(1月調査)

3131票
言葉づかいがキレイ
395票
知的
315票
黒髪





嵐VSオヤジプラスおさむちゃん、レイジー編「訳ありでヤフオクで捌きます!手数料2割でどう?」

2012-02-18 01:37:41 | 小説

嵐VSオヤジプラスおさむちゃん、レイジー編「訳ありでヤフオクで捌きます!手数料2割でどう?」


そなこた「タイトルにヒントあり!
意外にオヤジが大健闘!
理ちゃんはリちゃんじゃない。
おさむちゃん。
問題は、
どんな俳優?
ほな」

 

集計期間:2012年2月10日~2012年2月17日  情報提供:NTTドコモ「みんなの声」調べ(2月調査)
貼り付け失敗すんまそん。

 

 

4016票
櫻井翔

 

3752票
向井理

 

2426票
大野智

 

2414票
福山雅治

 

2111票
相葉雅紀

 

2029票
西島秀俊

 

1924票
松本潤

 

1871票
竹野内豊

 

1735票
生田斗真

 

1623票

二宮和也

1291票
鈴木福
1235票
三浦春馬
1141票
山下智久
767票
木村拓哉
491票
玉木宏
463票
妻夫木聡
425票
瑛太
367票
高良健吾
2804票
その他

本編リメイク「木太郎」

2012-02-18 01:27:58 | 小説

本編リメイク「木太郎」


 木太郎は、
 何度もいつきの名を呼んだが、
 いつきは倒れたまま動かず、もちろん、返事もなかった。
 そして、
 今度は、
 「あおむ!」
と大声を出してみたが、
 いつきから少し離れた所で倒れているあおむらしき人物も
返事はもちろん動きもしなかった。
 そこで、
 木太郎は、
 「エイタ!」
と大声を出したが、
 エイタの姿は見えず、もちろん返事もなかった。
 このとき、
 木太郎は3人ともミカエルにやられたのかもしれない
と思い、恐怖で身体が震えだしたが、
震える手で自分の携帯電話を取りだして、
電源を入れた。
 すると...
(続く)

 


第3弾リメイク「誤解?」

2012-02-18 01:18:26 | 小説

第3弾リメイク「誤解?」


 「敵ね」
 「多分」
 ひさめは立ち上がり、
 ネネはその反対側のドアの開いた側で、
スコップを構えた。
 「あー、ついてない...
 もう少し...」
 サヤはマヌケな格好のまま、呟く。
 ひさめが、
 ネネに何か囁いた後、
 ゆっくりと場所を移動した。


 「何か、声が聞こえただすよ」
 「敵か?
 それとも、サヤちゃんたちかな」
 「わからないだすなあ」
 「声かけて扉開けるか?」
 「それは危険だすよ。
 敵だったらどうするんだす?」
 「うーん。
 よし、扉に耳をあてて、中の様子を伺うか?」
 「だすが、この扉は押して開くタイプみたいだから、
いきなり扉が開いたら危険だすよ」
 「ううん、じゃあ、待つか」
 「そうだすな」
 賢明とたまおは結局最初決めたように、
右側の扉に入り、さらにその奥の似たいような部屋に入って、
今いる扉の前で何か話し声のようなものを聞いて、
そんな話しをお互いの耳元で囁くようにしていたのだった。
(続く)



 


新作ディープ(?改)「もうひとつの動機と真犯人が気づいた理由」

2012-02-18 00:56:18 | 小説

新作ディープ(?改)「もうひとつの動機と真犯人が気づいた理由」


  以下のグーさん以外に数十日前分くらいは保管済みです(字数の関係などで何作分かまとめてますので、タイトルは本ブログとはズレています)。

 「キモ男三人衆セカンド、変態黒女教師と永久屋敷の呪い?」


 「木太郎の奴、
 ちゃんとオチタの足を縛ったのかよ。
 簡単に動けるじゃないか?」
 ホウセイが足を縛られているオチタが
いとも簡単に机の前の椅子に座ったので、
呆れたように言うと、
 「木太郎は俺が犯人だとは思ってないし、
見せかけのため軽く縛っただけなんだよ。
あいつは意外にいい奴なんだよ」
 「単に木太郎の手抜きだと思うけどなあ。
 たしかに、誰もオチタが犯人だとは思ってないから、
木太郎の奴、油断したんだ
と思うけど、
 女子にバレたら意味ないのにな」
 「そういう見方もできるが、
 俺は木太郎を信じる。
それに、バレないように、
 そこは俺がうまくやるさ」
 「大根役者のクセにか?」
 「もういいって!
 時間がないから、先にパソコンいじらせてくれよ」
 「いじるって、オチタ。
 何する気だ? また、裸の写真でも見る気か?」
 「いや、さっきの話しで、俺が疑問に思ったことのひとつなんだけど、
 アユメのもうひとつの動機なんだけど、
 その動機となるものが、
 このパソコンというか、
  例のデジカメで撮影されていたことに、
 アユメが何故気づいたかが気になるんだ。
 で、
 他の画像からそれがわからないかと思ってさ」
と言って、
 オチタが違う視点から画像を確認するようなことを言うと、
 「なるほど、オチタにしてはよく気づいたな。
 俺にはまだそれが何かよくわからないが、
 もとこ先生殺しのもうひとつの動機になる写真が
デジカメで撮影されたことに気づいて、 
 もとこ先生の部屋に侵入するというリスクまで犯して、
 ノートパソコン内の画像を消去したり、
デジカメのSDカードを盗んで破棄したわけなんだな。
 それが別の画像に写っているかもしれない
と言うんだな。
 で、その画像の方が万引きの際、
撮られた画像よりアユメには重要なんだな」
 「ああ、そのとおり。 
 だから、ホウセイも後ろから一枚一枚それらしきものがないか、
よく見てくれ」
 「ああ」
 こうして、
 オチタとホウセイは、
 アユメのもうひとつの動機となる写真がもとこにより撮影されたことを、
 アユメが認識するきっかけとなったような画像を一枚一枚、
丹念に調べ始めたのだった。
(続く)

 


第??弾「ミケーレの蒼き仮面」第四章153

2012-02-18 00:40:16 | 小説

第??弾「ミケーレの蒼き仮面」第四章153


 「うわー...
 冷たそう。
 大丈夫かなあ?」
 ウトーが心配そうに言うと、
 「私が空から助けに行きましょうか?」
と、
 カマキリ鳥は言う。
 「ご心配はいりませんよ。
 チンパンちゃんたちには、
お風呂みたいなものなんです。
 という私も入れるんですけど、
 みなさんがいるんで恥ずかしいですから、
入らないだけです」
と、
 少女が滝壺で泳いだり、
そのまま浮かんで気持ちよさそうにしているチンパンたち
を見て、笑顔で話した。
 「ふーん。
 僕も入ってみようかなあ?」
 ウトーがチンパンたちが最初の心配をよそに、
楽しそうにしているので、そう言うと、
 「いきなりは無理ですよ。
 私も少しづつ慣れていきましたから」と言って、 
 少女がウトーを止めた。
 「ねえ、そこの滝壺には魚とかなんかいないの?」
 ウトーがチンパンたちが遊んでいる滝壺を眺めながら、
 そう言うと、
 「残念ながら、見てのとおり透明な水があるだけです。
 ですから、先程、えーと」
 「カマキリ鳥だよ」
 「すいません。
 カマキリ鳥さんが運んできてくれた魚介類を見て、
 チンパンちゃんたちは、すぐ手を出さなかったんです。
 初めて見たものですから」
 「じゃあ、君は見たことあるの?」
 「それが...
 覚えてないんですが、初めてではないような...
 「いいよ。無理に思い出さなくても。
 また、頭痛くなると嫌でしょ」
 「ありがとうございます」
 「さあ、顔も洗ったし、この新しい仮面、被ってみようかな」
 ウトーは少女たちとそんな話しをした後、
ゆっくりと新しい仮面を顔に被ろうとした。
(続く)

 


カミサン伝説20真?ハッピー編「本当の話」

2012-02-18 00:26:25 | 小説

カミサン伝説20真?ハッピー編「本当の話」


 「何ですか?」
 ハゲタが聞くと、
 「実は私もあの場所にいて、
  子供がやったと俺がみんなに話したこと
を実は先に試していたんだ」
 「どういうことですか?」
 「俺の話がアレンジだというのは、
 そのことなんだ」
 「はあ?
 まったく意味がわからないが?」
 「実は、
 本当に怪我をしたおじさんが、
 あのときの俺のように像の効果が出ないもんだから、
もう諦めて、
 あの像を、
 俺にくれたんだ。
 で、
 俺がそのおじさんのいる前で、
 俺の話の中で子供が言ったと話したことと同じことを、
 実はあのとき試したんだよ。
 でも、ダメだったんだ。
 そうしたら、
 小さな子供が突然寄って来て」
 男はまた口籠もった。
 「そうすると、
 助けられた子供が雲を読んだワケじゃないのかな?」
 「実はそうなんだ。
 俺に寄って来た小さな子供が、
 像を珍しそうに見てたんで、
 俺があの像をその子に手渡したんだ。
 そうしたら、
 急に看板があの子目がけて、
 飛んできて、
 俺に像をくれた、
 あのおじさんがその子を庇って助けたんだ」
 「うん、ということは」
 ハゲタが考え込むと、
 「あのさあ?
 おじさんに看板が飛んできたんじゃないの?
 ただ、
 看板とおじさんの間にその小さな子がいたから、
 たまたま、
 その子が助けられたように見えただけじゃないのかな?」
 エイタが自分の意見を言う。
 「それが看板が飛んできた角度から考えて
そんなことはないんだよ」
 男がそう言う。
 「でもさ?
 なら、おじさん、
 なんであんな話しをしたの?」
 エイタが訊くと、
 「それは」
 男はそこでまた一息ついた。
(続く)