佐藤直曉の「リーダーの人間行動学」 blog

リーダー育成のための人間行動と人間心理の解説、組織行動に関するトピック

リーダーの暗示学699&リーダーの暗示学700の追記

2007-01-18 17:06:48 | リーダー認識
補足1:
リーダーの暗示学699(1月17日)――世界構造の変化が何をもたらすだろうか

<北朝鮮>エネルギー政策めぐり首相謹慎、他閣僚も更迭 (毎日新聞)
「北朝鮮で昨年、エネルギー政策をめぐり、朴奉珠(パクボンジュ)首相ら閣僚クラスが相次いで、謹慎処分を受けたり事実上更迭されていたことが18日、北朝鮮の政権に近い関係者の話で分かった。」

記事の要約:
「昨年春頃、電気石炭工業相だった朱東一(チュドンイル)は、将軍様の数ある別荘の電気を企業や一般住宅に回すよう提案してたところ、朝鮮労働党指導部の厳しい糾弾にさらされた後に事実上更迭された。昨年10月には電力石炭工業省そのものも電力工業省と石炭工業省に分離された。

また、昨年10月には、石炭をめぐって朴首相が貿易に関する会議の席上、中国への石炭の輸出について「このまま続ければ、わが国のエネルギー事情に重大な影響を与える。市民が暖房を使えなくなり、企業活動もストップする。輸出を差し控えてほしい」と要望し、内閣は一時、中国への輸出停止を決定したという。

ところがその後、核実験実施(06年10月9日)で主導的な役割を果たした国防委員会が、軍事力強化には外貨獲得が不可欠との立場から輸出再開を強く求めた。今年に入って、朴首相の名前は祝電などで掲げられるものの、金総書記の各種視察などには同行していないという。」


以上の事実からして、いよいよ北朝鮮ではエネルギー事情が逼迫していることがわかります。そして、軍部の独走が明らかになりつつあることが危惧されます。まともな経済官僚や政治家はもはやこの政府では存在し得ないということです。太平洋戦争で、日本陸軍が暴走していったことを連想させます。

このようなことを考えると、ますます6カ国協議の意味がなくなっていると思わされます。また、事態は益々緊迫していると私は見ています。

***********************************

補足2:
リーダーの暗示学700 (1月17日)――不二家の経営体質に疑問

本日の朝日新聞朝刊を先ほど読みましたところ、不二家の代々の社長の系図が出ておりました。それによると、5代の社長全員が創始者とその家系の者です。

記事によれば、現在の不二家の事業基盤は三代社長までに築かれ、その後は新しいものは見られないとのことです。

それで三代目社長が退いたのが1985年なのです。つまり、このころが、株買い占めの真っ最中であったということです。

この買収騒動で、不二家は新しい事業を展開するエネルギーをすっかり失ってしまったと見るのは早計でしょうか。このあたりを是非、専門家のかたたちは検証していただきたいと思います。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。