LKB(L研ブックストア)では、人間を観る力をつけるためのいろいろな資料を販売しておりますが、根幹になるのは人間の感受性を見分けることです。
人間の感受性には大ざっぱにいって5種類あります。
・毀誉褒貶に敏感な人
・好き嫌いに敏感な人
・利害損失に敏感な人
・勝ち負けに敏感な人
・愛憎に敏感な人
これを理解するには、やはり実際の人間を観察するのがいちばんです。
ただ、どういうフレームワークで分析したらいいのかは、初学者には難しいでしょう。
そこで、それに関するテキストをLKBでは提供しています。その一環として、今回は有料メルマガを発行いたします。
名付けて「リーダーの人間分析学」
歴史上の人物を取り上げて、上の感受性の観点から分析していきます。
ご興味のあるかたは、L研ブックストアにてご購読をお願いします。
以下はサンプル号です。
*********
こんにちは○○さま。佐藤直曉です。
お元気ですか。
大村益次郎を題材にして感受性の分析を行います。
人間分析学をお楽しみ下さい。
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佐藤直曉のメールマガジン
リーダーの人間分析学
2009年2月26日号:Vol.1
大村益次郎(1)
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■はじめに
大村 益次郎(おおむら ますじろう)について、私なりにこれから数回にわたり分析してまいりたいと思います。
簡単に、大村益次郎のプロフィールをご説明しておきましょう。
生まれたのは文政7年5月3日(1824年5月30日)で、明治2年11月5日(1869年12月7日に亡くなっています。
大村益次郎は、蘭学医でありながら、官軍総司令官にまで上り詰めた変わり種です。
大村は、長州征討と戊辰戦争で長州藩兵を指揮し、勝利の立役者となりました。
また、事実上の日本陸軍の創始者、あるいは陸軍建設の祖と見なされております。
大村の感受性は9種タイプが濃いようです。
9種は表に出ることをあまり好まず、人を踊らせて、それがビシッと成功したときに快感を覚えるという性格があります。
そのため、軍師や参謀に9種が多く見られます。
戦国時代末期の一時期、秀吉の参謀として活躍した黒田官兵衛あたりは、いかにも9種的においがします。また、バルチック艦隊を破った連合艦隊の参謀秋山真之もそうです。
■はやらない村医者
明治維新の最後の仕上げ人、長州の大村益次郎は、意外にも武士の出ではなく、村医者の家の出です。
大村は大阪にある適塾でオランダ医学を学びましたが、最後は塾頭にまでなるほどの秀才でした。
特に、オランダ語の能力に関しては日本一といわれていました。
塾頭になるほど優秀であったにもかかわらず、大村は就職先を見つけられず(あるいは見つけなかったのか)、村に帰って家業の村医者を継ぎます。
しかし、無愛想な性格がたたって、患者がさっぱり集まりませんでした。
道ですれちがった患者が、「お暑うございます」と言うと、
「夏は暑いと決まったもんです」とか、
「そうです」とだけ返答するのですから、はやらいのも無理ありません。
医者が繁盛するためには、あまりひどくないと思う患者に対しても、
「うん、うん、たいへんだね、苦しいだろうね」と大いに同情して、
「でも、もう大丈夫だからね」と言って慰めないとだめなのです。
これが病人の心理を考えた言い方です。
しかし、大村は、「こんなの病気のうちに入りません」とか「病気だから苦しいのは当たり前です」と言うわけです。
これでは、はやりようがありません。
大村の父親はもう少し現実的な医者だったようで、
「患者を安心させるために、必要なくても葛根湯を出せばよい」と忠告したそうです。
しかし、大村は必要もないものを与える必要はないと考え、そういうことを一切しませんでした。
9種というのは、本当に天の邪鬼なのです。
当たり前のことを、なんでいちいちやるんだと思っているのでしょうが、これではつきあいにならない。
職人には9種が多いので、9種を理解するには職人のイメージを考えるとよいかもしれません。
職人のイメージとはどんなものでしょう。列挙してみましょう。
・仕事一途で、ほかのことには一切関心がない。
・仕事はできるが、仏頂面で愛想というものを知らない。
・口がひどく悪く、気に入らない相手だとぼろくそにいう。
・わざと、人の意見や忠告に逆らう、天の邪鬼。
・儲けよりも、仕事の出来を気にする。
・勘がすべてで、勘の悪い人間を馬鹿にし、やたらと凝る。
・一匹狼で偏屈でどうしようもないが、仕事となると頼まざるをえない
ざっとこんなところでしょうか。大村益次郎も、ホントにそんな感じの人でした。(続く)
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発行責任者:佐藤直曉
ホームページ:http://bookstore.leader-kenkyusho.com/
メールアドレスの変更、お問い合わせ:xxxxxxxxxxxxxxxx
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Copyright (c) 2009 Naoaki Sato. All rights reserved.
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・毀誉褒貶に敏感な人
・好き嫌いに敏感な人
・利害損失に敏感な人
・勝ち負けに敏感な人
・愛憎に敏感な人
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大村 益次郎(おおむら ますじろう)について、私なりにこれから数回にわたり分析してまいりたいと思います。
簡単に、大村益次郎のプロフィールをご説明しておきましょう。
生まれたのは文政7年5月3日(1824年5月30日)で、明治2年11月5日(1869年12月7日に亡くなっています。
大村益次郎は、蘭学医でありながら、官軍総司令官にまで上り詰めた変わり種です。
大村は、長州征討と戊辰戦争で長州藩兵を指揮し、勝利の立役者となりました。
また、事実上の日本陸軍の創始者、あるいは陸軍建設の祖と見なされております。
大村の感受性は9種タイプが濃いようです。
9種は表に出ることをあまり好まず、人を踊らせて、それがビシッと成功したときに快感を覚えるという性格があります。
そのため、軍師や参謀に9種が多く見られます。
戦国時代末期の一時期、秀吉の参謀として活躍した黒田官兵衛あたりは、いかにも9種的においがします。また、バルチック艦隊を破った連合艦隊の参謀秋山真之もそうです。
■はやらない村医者
明治維新の最後の仕上げ人、長州の大村益次郎は、意外にも武士の出ではなく、村医者の家の出です。
大村は大阪にある適塾でオランダ医学を学びましたが、最後は塾頭にまでなるほどの秀才でした。
特に、オランダ語の能力に関しては日本一といわれていました。
塾頭になるほど優秀であったにもかかわらず、大村は就職先を見つけられず(あるいは見つけなかったのか)、村に帰って家業の村医者を継ぎます。
しかし、無愛想な性格がたたって、患者がさっぱり集まりませんでした。
道ですれちがった患者が、「お暑うございます」と言うと、
「夏は暑いと決まったもんです」とか、
「そうです」とだけ返答するのですから、はやらいのも無理ありません。
医者が繁盛するためには、あまりひどくないと思う患者に対しても、
「うん、うん、たいへんだね、苦しいだろうね」と大いに同情して、
「でも、もう大丈夫だからね」と言って慰めないとだめなのです。
これが病人の心理を考えた言い方です。
しかし、大村は、「こんなの病気のうちに入りません」とか「病気だから苦しいのは当たり前です」と言うわけです。
これでは、はやりようがありません。
大村の父親はもう少し現実的な医者だったようで、
「患者を安心させるために、必要なくても葛根湯を出せばよい」と忠告したそうです。
しかし、大村は必要もないものを与える必要はないと考え、そういうことを一切しませんでした。
9種というのは、本当に天の邪鬼なのです。
当たり前のことを、なんでいちいちやるんだと思っているのでしょうが、これではつきあいにならない。
職人には9種が多いので、9種を理解するには職人のイメージを考えるとよいかもしれません。
職人のイメージとはどんなものでしょう。列挙してみましょう。
・仕事一途で、ほかのことには一切関心がない。
・仕事はできるが、仏頂面で愛想というものを知らない。
・口がひどく悪く、気に入らない相手だとぼろくそにいう。
・わざと、人の意見や忠告に逆らう、天の邪鬼。
・儲けよりも、仕事の出来を気にする。
・勘がすべてで、勘の悪い人間を馬鹿にし、やたらと凝る。
・一匹狼で偏屈でどうしようもないが、仕事となると頼まざるをえない
ざっとこんなところでしょうか。大村益次郎も、ホントにそんな感じの人でした。(続く)
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