S嬢のPC日記

2004年から2007年まで更新を続けていました。
現在ははてなで活動しています。

PTA管理図書

2004年12月02日 | 書籍紹介
今年度から通い始めた娘の養護学校は、PTA室という場所に、本棚があります。
貸出可、ということで。
「障害」関連本も多いですが、購入年の話題作も多いです。

今までにここから借りて読んだ本ですが。

「少年A」この子を生んで…―悔恨の手記
かげろうの家 女子高生監禁殺人事件
蹴りたい背中
エ・アロール-それがどうしたの
娘心にブルースを

PTAの書籍購入予算が、年間一万円。
わたしが今年役員として所属する委員会は、この書籍購入の係でありまして。
会員にアンケートを取り、さて何を買うかということで。
結局購入したのが次の図書。

「障害児なんだ、うちの子」って言えた、おやじたち
記述式 心の処方せん
いのち輝く日―ダウン症児ナーヤとその家族の旅路
光とともに 二巻と三巻(一巻はすでに所蔵)
相模原自閉症講座 TAKAMURA‘S2000篁一誠氏の講演記録
全23冊のうち、3冊購入
みじかい命を抱きしめて

結局、「障害関連」以外は、一冊。
しかも、今年の話題作ではありませんでした。
ハリーポッターの新作や、「死の壁」などもアンケートの要望に出てはいたのですが、「光とともに」以外は、再版の可能性が低い本を重視しました。
出版年度を逃すと買いにくくなるだろうという予測のもとで。

「たったひとつのたからもの
この書籍購入のアンケートを取った時点で、本屋で山積みになってましたし、有名な書籍ではありましたが、アンケートで、購入希望は出ませんでしたねえ。
まあ、CM自体も書籍も有名ではありましたが、書籍の内容や、それがよく売れるということ、逆にその辺からくる関心の低さが、一般と、「障害が当たり前」の養護学校との違いかもしれません。
まあ、買う案として出してもいいかなあと、わたし自身は思いましたが、
自分ちがダウン症児の親ですからねえ、ちと、言いにくいとこはありましたねえ。
ちなみにこの係になる役員は小学部3名中学部3名高等部3名の全部で9名。
うち自閉症児の保護者が3名、
ダウン症児の保護者は、わたしだけです。
ダウン症というのは、極めて出生率の高い症候群だと思いますが、ダウン症の知的障害は中・軽度が多いことや、社会性に優れ適応力が高く行動障害がほとんど無いということで、小学部や中学部からの養護学校進学者が少ないということがあると思います。
まあ、ドラマで話題沸騰という形になった今では、今年度の話題作として大きな一冊になりそうですから、もしかしたら買ってもよかったのかもしれませんが。
ただ、この本を買えばよかったのに、という言葉は今のところ、聞いていません。

「ダウン症」がキーワードになってくる本としては、わたしは「いのち輝く日-ダウン症児ナーヤとその家族の旅路」の方を重視、そしてこの担当の係の一人として選択する意見を出しました。
以下、その主たる理由です。

・出生前診断で人工妊娠中絶が可能な時期に、胎児がダウン症と判明しており、意志と決意を持ってなされた出産であること
・黒人男性と白人女性の夫婦であり、「混血」と「ダウン症」という二種の差別が予測される出産であったこと
・このルポルタージュで、著者は米国新聞編集者協会の2000年度優秀記事賞を受賞
・著者にピュリツァー賞候補歴があること


購入した書籍が全て揃ったのが9月で、この本はまだ借り出していないのですが、借りるの、楽しみです、とても。

さて、わたしが「担当役員」ではなく、PTA会員の一人として「購入希望」を出した本ですが。
「障害関連」として「障害児なんだ、うちの子」って言えた、おやじたち
これは、障害関連の書籍が多い出版社の「ぶどう社」の本。
「ぶどう社」の本は、とてもいい本が多いのですが、残念ながら障害に焦点を置くことで、逆に読者が制限されているようで、たいがいにおいて、再版がされません。
それで、「今買わなきゃ」という感覚で。

それと、実は「障害関連以外」の「今年の話題作」として、もう一冊、希望を出したのですが、却下されました。
はっはっは、まあ、よいのですが。
さて、その書籍ですが。
バトル・ロワイアル、でした。

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2 コメント

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公立図書館には (S嬢)
2004-12-03 17:23:47
開架図書ってのと、閉架図書ってのがあって。

閉架図書ってのは、借り出し希望者が少なくて、

倉庫にしまってあるものなんだけど。



10年以上前にね、

この閉架図書ってのを、申し込んで借りたことがあったんですわ。

その当時で10年以上前の本で、

日本で初めて、普通の小学校で、周囲の支援を受けながら学んだ全盲の子どもの例が詳しく載ってる本だったんですよね。



はい、まあ、貴重な本だったんですが。



それをね、

当時、赤ちゃんだった娘が、たくさん落書きしてしまったんですよ、

色鉛筆で。



さーっと、血の気が引きましたね。



色鉛筆だから、と思って、消しゴムでなんとか薄くしようとすると、

本文の文字も薄くなっていってしまうし。



図書館で平謝りしました。



その時に、言われたことなんですが。



どんなに「貴重な本」でも、閉架に眠っていれば、

ただの本だと。

申し込んで借り出してもらえてこそ「貴重な本」なんだと。

借り出したからこそ、起きた事故、

閉架図書が生きたことの方が意味があります、だいじょうぶです。



もう、ものすごくありがたかったですよ、この言葉。

たまたま、当たった人がよかったのかもしれないけど。



管理する「人」の力、ですよね、コレも。
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図書館って (柿渋)
2004-12-03 01:51:11
公立の図書館は それこそ話題本を何冊も購入して、それでも順番待ちになってて・・・



でも 何年に一人くらいしか貸し出し希望が

なくても きちんと蔵書しておきたい本というのが

確実にあるのですね。

役割分担というとちょっとちがうかもしれませんが

そこに行けばいい本に出合えるという

図書館とか本屋さんていうのは 最後はそこを管理する

「人」の力なのですよね。

いい本をこれからも残していってくださいです。
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