S嬢のPC日記

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「タミフル報道」に思う

2005年11月21日 | つぶやき
 ここのところ、インフルエンザなんぞについて考えている。きっかけはタミフルに関しての過去記事 へのアクセスの多さ。これはタミフルに関しての副作用の報道が関係しているのだと思う。
 この報道の副作用に関しては、今年の2月末だったかに、人に聞いて タミフル服用後に・・・ /カンガエールネット を読んで知っていたので、なぜ今さら報道だったのだろうと漠然と思っていた。このときにスレッドをたてられた方が副作用例として認められたのだなと思いつつ、新型ウィルス流行の可能性を論じられているときにこの報道が出てきた意味などを考える。単なる報道としてではなく、不安を煽る報道なのか、という意味で インフルエンザ薬:タミフルで異常行動死 少年2人」どの薬にも「重大な副作用」がある。/JIROの独断的日記ココログ版 は正論だと思う。
 薬の副作用というものは、確率の問題というものがあって、メリットとデメリットを天秤にかけて選択する。これが流行性の感染症に関しての場合は、個体のメリットとデメリットに加えて、集団のメリットとデメリットというものが発生する。前者の場合はデメリットに関しての意味が大きく、後者に関してはメリットに関しての意味が大きい。このあたりが個人が考える上で難しくなるポイントなのではないかと思う。 そして最近の動向に関しては、新型ウィルスの発生の可能性というものが関与してくる。「飲まないという個人の選択は、集団のデメリットを引き起こす」という要素が発生する。
 ただ、ここでひっかかってくるのは「飲むか飲まないか」ではなく、「飲ませるか飲ませないか」ということ。つまり子どもに対してのこと。これは自分自身が「飲むか飲まないか」というよりも、はるかに難しいところがある。子どもに飲ませて重大な副作用が発生した場合、誰が何を言おうとも、飲ませた保護者は孤独を抱えていく。
 どんな確率であろうと、「1」が発生すれば、それは「1」なのだと思う。「0」ではなく、そこには事実がある。しかし「安心」は「1」を「0」と同等に扱うことで得ることができ、集団のメリットは「1」を「0」と同等に扱うことを前提に動く。
 確率という運命の犠牲。医学の進歩は人に平等には作用しない。新しい試みで救われる命もあれば、そのはざまで失われる命もある。それだけのことと言ってしまえばしまえるのだけれど、そう言ってしまうにはひとつの命の存在は、その周囲の人間にとっては大きすぎる。このことは簡単に忘れられるものでもない。せめて命が伝えるメッセージをと思うだろうと思う。そのことが単に恐怖をあおるものになるのでは救われない。「薬というものは常に万能ではなく、メリットとデメリットとを天秤にかけることで存在しているということを忘れない」ということにつながっていくものになることを、個人的には望みたい。 

*参考リンク
 S:今日の一言 2005-11-18

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2 コメント

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おひさしぶりす (ゆき)
2005-12-10 15:53:18
この薬のこと、副作用についての実体験を前にS嬢(まだしっくりこないが、この名前で呼ぶの)から聞いたんで、注目してた。



そういえば、今年はインフル君に、ホメオパシーの予防を選択しました。

海外サイトから購入して、実験中w

多分、効く。
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ゆきのためにHNチェンジ! (ちぃまま)
2005-12-10 22:49:46
ゆきちゃん、久しぶり。

先日、どうしてるかな、などと思ってましたわ。



>そういえば、今年はインフル君に、ホメオパシーの予防を選択しました。



なんか、「らしい」ぞ、この選択は、とても。

お宅はインフルエンザに対して体質的にハイリスク群に入るのが1人と、年齢的にハイリスク群に入るのが1人と、介護者として倒れてらんない自分とって環境で、なんらかの手を打つということを考えるのは現実的なことだと思う。

予防が有効であって欲しいと思うな。

実績に自信持ったら、是非リエんとこに教えてやって欲しいと思いますわ。



今年はうちの坊ちゃん、ブタクサの花粉症がひどかったです。以前もらったユーカリ大活躍。ありがと。
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