S嬢のPC日記

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離任式

2006年04月06日 | つぶやき
 子どもを学校というものに入れて初めて知った行事「離任式」。
つまりその年度でその学校を離れる先生にさようならという式。

 年度が新しくなって離任した先生に、子どもの代表が花束贈呈と作文を読む、そして先生が挨拶。式が終わると先生は児童の列をゆっくりと回り別れを告げる。最後の列が有志参加の保護者。これが流れ。

 保護者の列で、花束だの記念品だのの贈呈がある。集団でまとめての有志と、個人と。
これがうちの学区の小学校の毎年の光景。だいたいどこも同じようなことを同じような段取りでやるんだろうか。
娘の養護学校の離任式も、流れはほぼ同様。違うのは「子どもの作文」が無いこと、離任する先生一人一人のスピーチが無いこと。
養護学校の職員の数はハンパじゃない。年度ごとに人の流れも多い。全員がスピーチをしたら、児童・生徒の間が持たない。

 初めてこの「離任式」というものに出たときの印象、保護者に人気のある先生とそうでない先生と、列の最終地点ではっきりと差が出ること。
保護者に人気のある先生は、抱えきれないほどの花束と紙袋を下げ、そうでない先生は「みんながもらえる花束」のみ。

 今日は娘の養護学校の離任式、「特別な支援が必要な子ども」の保護者と教員とは、普通の児童・生徒の保護者と教員よりも、やはりコミュニケートが濃い例は多いと思う。だからこそ、はっきりと目に見えて出ていた「抱えきれないほどの花束と記念品を持つ人」と、そうでない人と。
これって、ひとつの「評価」みたいなものなのかな、と思う。

 今日の離任式で、離任される方の代表としてスピーチされた先生の言葉が心に残る。
「町へ出ましょう、町で生きましょう」、保護者に向けて「町で生きられる子どもを育てましょう」。
養護学校ならではのスピーチ、様々な思いを込めてだろうと思う。
様々な思いをもって、この言葉を受け取る。

 明日は娘を行かせた、そして息子が通う小学校の離任式。
今日は集団での有志参加で一個用意、それとは別に個人で一個用意。
明日は個人で4個用意し、娘を連れて出席の予定。学校には「母校の離任式出席で遅刻します」と連絡済み。
思い出の多い先生の門出を、娘といっしょに花で飾りたい。
母校において、特別な支援を受けて教育された娘と共に、特別な感謝を込めて。

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