S嬢のPC日記

2004年から2007年まで更新を続けていました。
現在ははてなで活動しています。

生み出すもの、生まれ出るもの

2004年12月16日 | たったひとつのたからもの
ポプリです。
まあ、きれい。
いや、実はポプリが重要なのではなく、重要なのは「ポプリを入れている陶器」です。

うっふっふっふ。
この陶器、娘が通う養護学校の作業の時間に、「陶芸」として、娘が作って焼いたものです。
「作る」のは娘、それを「使って生かす」のはわたし。
まあ、きれい。まあ、ゴキゲン。
早速「使って生かす」結果の写真を撮り、この写真を「陶芸」の教科担任の先生に贈りました。
「作る」のは娘、そしてそれを「指導・支援」して、「生み出す」ことに加担しているのは先生。
「使って生かす」結果は、先生のものでもあるからね、と思って。

障害のある娘、障害の無い息子。
障害の無い息子が、こうした「作品」を作って持って帰ってきても、ここまで作品に対してわたしが「愛着を持つ」か。
正直なところ、持たないと、思う。
それは、娘の人生のひとつひとつが「支援」で成り立っているからかもしれない。
息子が「作品」を作っても、それは彼の人生の中の、通過の一つのように感じる。
でも、娘が作る「作品」は、関わる「支援」というものとのコラボレーションのようなものを感じるのですよね。

障害を持つ子を育てるというのは、「チームで関わる子育て」の連続かもしれない。
娘が焼いた「お皿」の数々は、お世話になった方で大事にしてくれそうな方に、少しずつお分けしたいと思っています。