クリスマスが終わったら、新年を迎える準備がある。昨日はカーテンを洗い、タンスや本棚を片づけるなどして、一日中体を動かしていた。
だから、今日は一日くらい遊んでもいいかな~と思い、日本橋三越まで出かけてきた。
お目当てはこのイベントである。
今年は有田焼創業400年という節目に当たるらしい。大好きな柿右衛門が見られるというのでチェックしていたのだが、恥ずかしながら今泉今右衛門という窯家は知らなかった。はてさて、どんな磁器を見せてくれるのやら。
順路は、今右衛門が先だった。青が目に飛び込んでくる、という印象である。よくいえば落ち着いた雰囲気で、植物を描いた作品の数々に生命力が宿っている。悪くいえば地味。でも嫌いではないと感じた。
次は、いよいよ柿右衛門の登場である。
こちらは赤が主体のせいか、会場がやけに明るく見える。柿右衛門を襲名する前の作品と、襲名後の作品を比較すると、やはり後のほうがいい。一本一本の線が細く、細部まで神経をつかっているような仕上がりに、窯家の美意識がこめられているようだ。
展示のサブタイトルとして、「赤と青の競演」というフレーズが浮かんできた。
特によかったのが映像である。出口手前に、十三代今泉今右衛門と十四代酒井田柿右衛門の仕事ぶりやインタビューなどを放映している一角があり、「この人がこの素敵な作品を作ったのね」と興味深く鑑賞した。どちらも、重要無形文化財、つまり人間国宝の認定を受けているそうだ。
今右衛門の吹付技術の映像は、かなり貴重なのではないだろうか。作品への工夫や情熱も、わかりやすく語っており、真面目な人柄が見てとれた。対する柿右衛門は、若かりし頃は結構なイケメン。だが、ボソボソしゃべる癖があり、半分も聞き取れなかったのが残念だ。
柿右衛門の特徴について、ナレーターの解説は大変ためになった。
「柿右衛門には3つの特徴があります。まずは『赤絵』。この色を守るため、絵具の調合は窯家にしかできません。次に『濁手』。赤が映える乳白色が背景になっています。それから『余白』。必ず絵柄のない部分を残すようにしています」
なるほど!
作品を理解していく上で、理論の裏付けは必須である。これからは、また違った角度から、柿右衛門の作品を見られそうだ。
十四代柿右衛門は、過去の窯家が生みだした赤絵を「酔うような赤」と評したそうだ。燃えるような、ではない表現が心に残った。
出口には、お約束のようにショップがある。思った通り、柿右衛門の磁器も売られていたが……。
「高ッ」
とても手の出る価格ではなかった。湯呑は3万円台、皿もペーパーウェイトも「ゼロが一つ多いんじゃないの?」というお値段である。結局、私が買ったのは、無難なクリアフォルダであった。
下の階には、もっと値の張る柿右衛門が売られていた。300万円台の壺や、200万円台の花器、一番安い皿でも56万円である。唖然としながらフロアを回ると、今度はマイセンが並んでいた。
こちらはさらに高級品だ。壺が800万円台、置物が1300万円台……。
作品と価格の素晴らしさに、頭がクラクラしてきた。
家が買えちゃうかもね~。
庶民は、明日からまた大掃除に励みます!
↑
クリックしてくださるとウレシイです♪
※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
だから、今日は一日くらい遊んでもいいかな~と思い、日本橋三越まで出かけてきた。
お目当てはこのイベントである。
今年は有田焼創業400年という節目に当たるらしい。大好きな柿右衛門が見られるというのでチェックしていたのだが、恥ずかしながら今泉今右衛門という窯家は知らなかった。はてさて、どんな磁器を見せてくれるのやら。
順路は、今右衛門が先だった。青が目に飛び込んでくる、という印象である。よくいえば落ち着いた雰囲気で、植物を描いた作品の数々に生命力が宿っている。悪くいえば地味。でも嫌いではないと感じた。
次は、いよいよ柿右衛門の登場である。
こちらは赤が主体のせいか、会場がやけに明るく見える。柿右衛門を襲名する前の作品と、襲名後の作品を比較すると、やはり後のほうがいい。一本一本の線が細く、細部まで神経をつかっているような仕上がりに、窯家の美意識がこめられているようだ。
展示のサブタイトルとして、「赤と青の競演」というフレーズが浮かんできた。
特によかったのが映像である。出口手前に、十三代今泉今右衛門と十四代酒井田柿右衛門の仕事ぶりやインタビューなどを放映している一角があり、「この人がこの素敵な作品を作ったのね」と興味深く鑑賞した。どちらも、重要無形文化財、つまり人間国宝の認定を受けているそうだ。
今右衛門の吹付技術の映像は、かなり貴重なのではないだろうか。作品への工夫や情熱も、わかりやすく語っており、真面目な人柄が見てとれた。対する柿右衛門は、若かりし頃は結構なイケメン。だが、ボソボソしゃべる癖があり、半分も聞き取れなかったのが残念だ。
柿右衛門の特徴について、ナレーターの解説は大変ためになった。
「柿右衛門には3つの特徴があります。まずは『赤絵』。この色を守るため、絵具の調合は窯家にしかできません。次に『濁手』。赤が映える乳白色が背景になっています。それから『余白』。必ず絵柄のない部分を残すようにしています」
なるほど!
作品を理解していく上で、理論の裏付けは必須である。これからは、また違った角度から、柿右衛門の作品を見られそうだ。
十四代柿右衛門は、過去の窯家が生みだした赤絵を「酔うような赤」と評したそうだ。燃えるような、ではない表現が心に残った。
出口には、お約束のようにショップがある。思った通り、柿右衛門の磁器も売られていたが……。
「高ッ」
とても手の出る価格ではなかった。湯呑は3万円台、皿もペーパーウェイトも「ゼロが一つ多いんじゃないの?」というお値段である。結局、私が買ったのは、無難なクリアフォルダであった。
下の階には、もっと値の張る柿右衛門が売られていた。300万円台の壺や、200万円台の花器、一番安い皿でも56万円である。唖然としながらフロアを回ると、今度はマイセンが並んでいた。
こちらはさらに高級品だ。壺が800万円台、置物が1300万円台……。
作品と価格の素晴らしさに、頭がクラクラしてきた。
家が買えちゃうかもね~。
庶民は、明日からまた大掃除に励みます!
↑
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「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
といって、身の回りにそうそうあるものではないですけどね。
風邪が悪化の一途で動きが鈍いので、昨夜は鑑定団をのんびり見て過ごしました。
これはお宝!と見るや、何百万もポンと払う方がいるのですね。
それがもっと高値になったりするからすごい。
砂希さんも「柿右衛門貯金」をなさって、いずれ何かの機会に本物を手に入れられては?
そうして、鑑定団に出演してください!
そんな話題が出る日を楽しみにしています。
年末年始の不調は心細いものです。
過去には私も何度かありました。
無理せず、養生されるのが一番かと。
家宝にするにも、収納場所がない…。
金庫にしまっておくものではなさそうだし(笑)
柿右衛門には手が届きそうもないけれど、有田焼の食器を買うくらいならできそうです。
来月末から東京ドームでテーブルウェアフェスティバルが開催されますが、そこに有田焼のお店が何軒も出店されるそうです。
行かなくちゃ~♪
来月の楽しみを糧に頑張ります!
燃えるようなというと、表面的な熱、
酔うようなは、奥底まで熱くなるイメージです。
でもお値段は、熱くなるより寒気が!
大掃除お疲れ様でした。
息抜きの後は、いっそうはかどったことでしょう。
たしかに、酔うと体の芯まで熱くなるイメージがありますね。
寒気がするお値段という比喩もお見事でした。
ルノワールが好きだからといって、大枚はたいて買う人はまずいません。
それと同じ感覚になりそうな予感。
鑑賞用にしようと思いました。
掃除は一日おきです。
昨日頑張って、今日も遊んでしまいました。
明日は大晦日ですから、最後のひと踏ん張りです。
今右衛門は鬱陶しさを感じますが料理が載れば丁度なのかな…
大みそかのご馳走は今右衛門のお皿が好いかも。
昔は芸術というよりも日用品だったのでしょうけど、ある日を境に値段が跳ね上がったということでしょうか。
今年もお付き合いいただいてありがとう。
来年もよろしく~(*^・^*)チュッ♪
師走の多忙さを乗り越えましたか?
ようやく大晦日。
早かった~!
今右衛門は鬱陶しいですか(笑)
色づかいが暗いから、明るい性格の片割れ月さんには受け入れがたいのかも。
でも、田作りなどを盛り付けるとちょうどいい気もします。
こちらこそ、お世話になりました。
来年もおつきあいのほどお願いいたします♪