私のクローゼットにはピンクの衣類がいくつも吊るされている。
入学式にも着られるスーツ、淡い色合いのワンピースにコート、半袖のツーピース、アンサンブルなどなど、茶や紺よりも多いくらいだ。
一番のお気に入りはこれ。
ゴチャゴチャして賑やかな感じが好きだ。
最初から揃えていたわけではなく、15年ほど前に母からパンプスをもらったことがきっかけとなった。
「これ、よかったら履いてみて」
当時、母は靴や帽子などを扱う店で働いており、お買い得と思ったものを買ってくることがあった。手渡された新品のパンプスは、パステルピンクのフェイクスエード。こんな色に合わせる服なんてある?
使い道がないわと決めつけ、靴箱に押し込んだままだった。
母は味音痴なだけでなく、色音痴でもある。目に突き刺さりそうなくらい濃い紫の服を買ってきたり、ヤクザが選びそうな柄物のネクタイをプレゼントしたりする。ブラウスとスカートの組み合わせは奇妙だし、どこに行くにも一緒に歩くには勇気がいる。
そのときは、また変なものを買って、くらいに思っていた。
何年か後に通販のカタログで、ピンクのクロコダイル柄のバッグに一目ぼれした。お弁当が入る割には大きすぎず、留め具に金色のリングがついていてカッコいい。コーディネートを考えようと靴箱を探し、放置したままのパンプスを発見した。
「あれ? これ、使えるんじゃ……」
思った通りバッグとの相性は抜群だ。ようやく日の目を見たパンプスが、やけに張り切っているように見えた。手元も足元も明るくなり、こりゃいいわと私の気分も上を向く。
「そうだ、ピンクの服も買ってみよう」
派手すぎるかしらと心配しつつ、試着室で袖を通すと、実際よりも肌がキレイに見え、何歳か若返ったような気がした。こうして、私のクローゼットには、ピンクの衣類がぞくぞくと集まるようになった。
一方、黄色は着こなせない。やけにくすんだ肌に見え、鏡の中には十歳上の自分がいる。黄色は私の敵に違いない、いや絶対にそうだ。
何色が似合うかは、試してみるまでわからない。
今年は青にチャレンジしてみよう。
↑
クリックしてくださるとウレシイです♪
※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
入学式にも着られるスーツ、淡い色合いのワンピースにコート、半袖のツーピース、アンサンブルなどなど、茶や紺よりも多いくらいだ。
一番のお気に入りはこれ。
ゴチャゴチャして賑やかな感じが好きだ。
最初から揃えていたわけではなく、15年ほど前に母からパンプスをもらったことがきっかけとなった。
「これ、よかったら履いてみて」
当時、母は靴や帽子などを扱う店で働いており、お買い得と思ったものを買ってくることがあった。手渡された新品のパンプスは、パステルピンクのフェイクスエード。こんな色に合わせる服なんてある?
使い道がないわと決めつけ、靴箱に押し込んだままだった。
母は味音痴なだけでなく、色音痴でもある。目に突き刺さりそうなくらい濃い紫の服を買ってきたり、ヤクザが選びそうな柄物のネクタイをプレゼントしたりする。ブラウスとスカートの組み合わせは奇妙だし、どこに行くにも一緒に歩くには勇気がいる。
そのときは、また変なものを買って、くらいに思っていた。
何年か後に通販のカタログで、ピンクのクロコダイル柄のバッグに一目ぼれした。お弁当が入る割には大きすぎず、留め具に金色のリングがついていてカッコいい。コーディネートを考えようと靴箱を探し、放置したままのパンプスを発見した。
「あれ? これ、使えるんじゃ……」
思った通りバッグとの相性は抜群だ。ようやく日の目を見たパンプスが、やけに張り切っているように見えた。手元も足元も明るくなり、こりゃいいわと私の気分も上を向く。
「そうだ、ピンクの服も買ってみよう」
派手すぎるかしらと心配しつつ、試着室で袖を通すと、実際よりも肌がキレイに見え、何歳か若返ったような気がした。こうして、私のクローゼットには、ピンクの衣類がぞくぞくと集まるようになった。
一方、黄色は着こなせない。やけにくすんだ肌に見え、鏡の中には十歳上の自分がいる。黄色は私の敵に違いない、いや絶対にそうだ。
何色が似合うかは、試してみるまでわからない。
今年は青にチャレンジしてみよう。
↑
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「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
いくつも違わないはずなのにオシャレさんですね。
昔、総花柄のワンピースばかり着るおばちゃんに悩まされて、勝手にトラウマになりました(笑)
でも、私も好きです。
そう言えば、先日スモーキーピンクのカットソーを着ていたら、肌映りがよいと誉めていただきました。
地黒、もとい!小麦色の肌に合うかと買った向日葵色のリネンシャツはなんだかいつも合いません。
むむむ、わかるー!と思いました。
ところで、旅行読売読みました。
エッセイとはこう書くのか!と感嘆しました。いやー、勉強になつたのなんの!
ありがとうございました\(^o^)/
そうですか、旅行読売をご覧になりましたか。
言葉足らずで、ページ数をお伝えしなかったことを悔やみました。
平凡なレポートもあれば、唸るような描写もあり、千差万別ですね。
でも、勉強になったのであればよかったです。
結論から言うと、色黒に黄色は似合いません(笑)
色白の姉は黄色やキャメルが似合います。
私がそれを借りて着ると、服がイヤイヤをするようです。
まったく似合わない、笑っちゃうくらい似合わない。
花柄は娘に言わせれば「痛い人」らしいです。
控えるべきかもしれません……ううう。
なんかスゲーカードローンの広告が出てくるんですが、俺今金に困ってんのかな?笑笑
すんごいですね~、色柄ともに。そんな前のフェイクスキンとかダイジョブナンスか?ま、砂希センセのことだから何でも着こなしてしまうのでしょうね?笑笑
自分は基本、着ないものは売るか慈善団体に寄付ですから、箪笥がスキスキ。嫁さんのはいっぱいだけどにぇ~。
お仕事柄スーツも着慣れているので、派手めでも着こなせるのが羨ましいです。
それぞれに映える色「パーソナルカラー」ネットで無料診断あります。
私は、夏か秋タイプ。砂希さんは春あたりかな。
ごちゃごちゃして派手だと思うけど砂希さんにはきっとお似合なのでしょうね(笑)
私は同じような色のものを着ていると落ち着きます…
砂希さんのお母様の見立てだとちょい悪に変身できるかも(*^^*)ポッ
ゆうさんは 忘れたころに やってくる(笑)
カードローンばっかですか。
私のところには、やたらと飲食店ばかりです。
つい、クリックしちまう自分が情けない……。
私のタンスもぎゅう詰めですよ。
風水的にはよくないようで、少し整理しようかしら。
私も母の悪口を言えないくらい、色彩感覚が変かも~。
落ち着いた服が好きな人からは「どうしたんですか」などと声をかけられます……。
そうですね、ピンクは春のイメージです。
桜を連想するから。
でも、秋のコスモスなんかもピンクですね。
冬はないでしょうが。
青は海を思い出させますから、夏かしら。
今年は青の服を買おうかと思っています。
シミができた服もあり、捨てたら場所が空くし♪
夫が母からもらったネクタイに困っていました。
どこにもしていけないって(笑)
母にはコーディネートの視点が抜けているんです。
組み合わせによって、服の印象が変わるんですけどね。
男性は料理も服も保守的な傾向があるかも。
ちょい悪な人は、その路線じゃないと落ち着かないでしょうね(笑)
片割れ月さんはぜひインテリで!