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これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

ベルばらは永遠に不滅です?

2013年06月09日 20時15分08秒 | エッセイ
 少女漫画誌『マーガレット』に、池田理代子氏の「ベルサイユのばら エピソード」が載っていると、友人が教えてくれた。
 ベルばらは、大変好きな作品のひとつである。わずか17ページという短編ではあるが、迷わず買った。



 ページをめくると、ふろくの下敷きが顔を出す。



 ……いらん。
 あとで、娘に引き取ってもらおう。
 ベルばらは、121ページから載っていた。



 表紙を見て、私は愕然とした。

 もしや、このマイケル・ジャクソンみたいなのが、アンドレ!?

 絵のタッチが変わってしまったのは残念だが、長い時間が経っているのだから、仕方ないと自分に言い聞かせた。
 ストーリーは少々切ない。ジャルジェ家に引き取られる前、アンドレは幼馴染みの少女クリスティーヌから想いを寄せられていた。だが、まもなく、アンドレはパリに発ち、二人は離ればなれとなる。すっかり大人に成長したところで、二人は運命の再会を果たすのだが……。
 私は薄情者なので、何年も会わないと、誰だか忘れてしまう。記憶力はいいほうなのに、用のない人のことは、きれいさっぱり忘れることが多い。
 たとえば、一昨日、2年前の卒業生がやってきた。かろうじて、名前が出てきたからよかったが、来年だったら忘れている自信がある。同じ学校に何年もいるのは危険だ……。
 だから、もし私がクリスティーヌだったら、アンドレのことなど、頭の片隅にも残っていないに違いない。「えっとー、マイケルさんでしたっけ?」などと、とんちんかんなことを言いそうだ。
 ちなみに、作者の池田理代子氏は、大変記憶力に優れたお方らしい。
 以前、新聞記事で読んだことがあるのだが、連載中も膨大な数の資料が頭に入っていたという。
 アシスタントから「先生、○○の写真はどこにありますか」と聞かれたら、「××の147ページだったと思うわ」などと答えられたそうだ。たくさんの本の中から一冊を特定し、ページ数まで記憶できるとは驚きだ。凡人には到底マネできない芸当である。
 今回のアンドレとクリスティーヌも、作者と同様で記憶力がいいのだが、決して結ばれることのない恋の相手を、おぼえているメリットは果たしてあるのだろうか。思い出すと苦しくなるので、勝手な言い草だけれども、忘れてしまったほうが幸せだと思う。

 ベルばらの連載は、1972年から1973年にかけてだから、実に40年前のことである。
 社会現象にもなった作品は、今でも知名度が高い。
「そのブラウス、ベルばらみたい」
 


 私の服を見た生徒が、こんな言葉をかけてきたことがある。
「ラインに、ベルばらのスタンプあるよ」
 娘も、やはり知っていた。
 ベルばらは、永遠に不滅なのかもしれない。


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 「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
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コメント (12)
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