鳥バカ日記

インコと暮らす楽しくシアワセな毎日。
我家の愛しい鳥さんのことを綴った、親ばか、鳥ばか日記です☆

オーストラリア・バードウォッチング旅行10~ボーリアでついに野生のオカメ&セキセイに会う~

2010年12月05日 | オーストラリア・野生のインコウォッチング
11月8日

ケアンズから飛行機で約2時間、マウントアイザへ。
マウントアイザからレンタカーで何もない荒野を300キロ走って、やっと到着したボーリアという町。

マウントアイザはオーストラリアの内陸・アウトバック最大の町で、
鉱山で有名なのでオーストラリア人なら誰でも知ってるらしいですが、ボーリアという町はオーストラリア人でも誰も知らないという小さな小さな町です。


そんな場所まで、ただ「野生のオカメインコとセキセイインコが見たい!」という一心で来てしまいました!
インコが好きじゃなければ、一生名前も知らないままだったに違いない、そんな遠くて小さな町まで。

ボーリアの町には着いたけど、モーテルのチェックインまでにはまだ時間があるので、
早速バードウォッチングすることに!

半砂漠のサバンナ気候でとても乾燥した場所なので、水のあるところに鳥が集まってくるらしく
まずは集落の端に位置する川のほとりに車を停めて降りてみる。




車を降りると、目の前にアンテナ直立のレンジャクバト。





すげー。キンカチョウが普通にいっぱいおる~。




橋を渡って川のほうに近づこうとアスファルトの上を数歩歩いただけで、スニーカーがこんな有様。
暑さと熱さのせい?でも別にそんな安もんちゃうし、そんなボロボロでもないのに、到着早々これってどうよ?
おかげでその後ずっと漁サンでインコウォッチング。。。




底のはがれたスニーカーで橋を渡りながら見てみると、
橋をはさんで片側には水があるけど、もう片側は完全に干上がった状態。

その干上がった川の上をオーストラリアヅルが悠々と歩いてました。



すげー。ツルも普通におるし。。
しかも日本人にとってツルは寒いところにいるイメージやけど、こんなくそ暑い場所で悠々と歩いてるなんて。。。
軽くカルチャーショック。



白い鳥が飛んできた!と思ったら、アカビタイムジオウム!!





わーすごい!と思って感動してたら、そこらへんの木にモモイロインコもいっぱいとまってました。



右がお母さんで、残りの2羽はヒナ。甘え鳴きしてます。




羽ばたくモモイロインコ。







お水を飲みに来たモモイロインコ。



左端がお母さんで後ろ2羽はヒナ。「おかあさぁ~ん」って、やっぱり甘え鳴き。たまらん。





すると、また別の鳥が飛んできた。と思ったら、ガイドさんが「あっ!オカメ!!」と叫んだ!

「え?マジで?マジで?」興奮して軽くパニック状態に陥る私。

枯れ木にとまった鳥は枯れ木にそっくりすぎて、なんかよくわかりません!



ガイドさんが素早く望遠鏡をセットして、その鳥を見せてくれたら、それはまさしく野生のオカメインコでした!!!

目が慣れてきて、気持ちも少し落ち着けて、冷静に見てみると、肉眼でもちゃんとオカメだとわかりました。




野生のオカメちゃんが枯れ木にとまる姿を見て、何故原種のオカメインコがああいう色合いなのかすぐに理解できました。

ほんとに枯れ木にそっくり!トサカまでが小枝のように見えるんです!
そうか。そうやってんなー。すごいなー。
このオーストラリアの内陸で生きていくためにああいう色にならはってんなー。

このオカメちゃんたちは、川で水を飲んだあと、すぐに飛び去って行きました。




ボーリアでインコウォッチングをはじめて、わずか5分足らずで、
あっさり野生のオカメちゃんが見てみたい!という夢が実現してしまった!

ガイドさんも、私のリクエストの半分に、もう応えることができたというので、ちょっと荷が下りた感。
ここまで来て野生のオカメもセキセイも見せれなかったら、ガイドさんもちょっとバツが悪いだろうしねー。
まぁ野生生物相手だから、充分そういうこともありえるということは理解してはおりますが。


とりあえずオカメちゃんも見れたことだし、遠くのほうではあちこちで稲妻がピカピカ光ってて
そのうちこっちにも来るだろうから、一旦スーパーに寄って必要なものを買ったあと、モーテルにチェックインしようということに。




これがボーリアのスーパー。というより何でも屋さんみたいな。





スーパーの裏口で飼われているセキセイインコを見せてもらった。



みんな翼や足を怪我して保護されたコたちなんですって。ってことは元々野生!
生まれたときからペットとして、日本で育ったすみれやひまわりとはやっぱり違うのかなぁ?


買物をすませて店から出てきたら、もう外は暗~くなってた。
あいかわらずあちこちで稲光。。。こりゃぁすぐにでも一雨来るぞー。




案の定、モーテルの部屋に着いて、一息ついた頃には冗談かと思うような嵐が来た!!
すごい雨とすごい風!!雷もゴロゴロ!!
雷が落ちたのか、いきなり停電してエアコンも切れてしまって蒸し蒸しの暑い部屋。

でも早起きと移動の疲れもあり、そんな暑い部屋の中でしばらくうたた寝してました。


数時間後、雨もほぼやんできたし、夕方になって涼しくなり、活発になる鳥さんたちを見に行こうと
再びインコウォッチングに。

昼はあんなに暑かったのに、ほんとに一雨降ったあとは気温がずいぶん下がって、涼しいくらい。



さっきの橋を渡り、集落の外へ出ると、もうほんまに何にもない!



その景色に圧倒されてると、地面でなにかが跳んでると思ったらカンガルーだったりして
あぁここはほんまにオーストラリアなんやなぁ~って改めて実感したり。


嵐のあとの空に大きな大きな虹が出来ました。しかもダブル!!





虹の端っこから端っこまで全部撮りたかったけど、自分がなんぼ後ろに下がってもデカすぎて全然撮れません!!
水平線をつなぐ虹は見たことあるけど、大地をつなぐ虹見たんはじめてかも。
虹の始まりから終わりまで、さえぎるもんなんにもないなんて。オーストラリアすごい。ボーリアすごい。





「虹の橋」っていうお話があるけど、虹の橋ってこんなところかもね。



地球ってステキな星だと思える光景でした。



オーストラリアオオノガン。
肉が美味しいらしく、人からも猛禽からも狙われる鳥だそうです。




名前を忘れちゃったけど、シュッとしてかわいらしい鳥さん。






なんか小さな鳥が団体でいっぱい飛んでるなぁ。と思って見てたら、
なんとそれはねぐらに集まってきている野生のセキセイインコでした!!!!!

また興奮しすぎて、カメラのボタンを散々押し間違えたりして写真が上手く撮れなかったけど
一応、これが野生のセキセイインコ!!




セキセイインコはユーカリの木にとまると、もう葉っぱにしか見えなくて
いっぱい飛んできて止まったはずなのに、全然そこにとまってるのかわからないんです!!

セキセイも原種がこういう色をしてるわけが一瞬で理解できました。
見事なまでの保護色。



葉っぱの空間に1羽居るのがわかりますか?
この写真に写ってる範囲だけも、見えてないだけで他にも数十羽はとまっているはずなんですけどね!





セキセイに見とれまくって、ふと後ろを振り返って見ると、こんな夕焼け。



なんかもうすごい色。現実じゃないみたい。

野生のセキセイの群れを見ながら夢見心地で、この夕焼け。

私もしかして死んだのかな?
死んであの世に来てしまったん?って思ってしまうような
現実離れした光景ばかりを目にしたボーリア滞在1日目でした。




次の日はまさにセキセイとオカメパラダイスでした。





つづく・・・




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4 コメント

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すごーい! (pulumeria25)
2010-12-05 13:40:18
サルコさん、ドキドキしながら読んでますよ
すごく貴重なレポートですね。
バードウォッチングにボーリアまで行く人は
そうそういないでしょう。
サルコさん、ほんとにすごい!
息子が今、オーストラリアにいるのですが、
モモイロさんはいたるところにいるらしですが、
オカメやセキセイはまったく見かけないそうです。
よくこんな内陸の過酷な地帯に生息していますね。
たくましい。
アカビタイジオウムの写真感動です。
次もあるのですか?
楽しみ

fairy
pulumeria25さんへ (サルコ)
2010-12-06 00:06:58
ドキドキしながら読んでくださってありがとう。

ガイドさんも、さすがにここまでインコを見に来る人は鳥関係のお仕事されてる専門家の方くらいで、ただの鳥好きの素人が来ることは珍しいみたいなことを言ってはりました。

息子さん、うらやましいなぁ。私ももっと若い頃にオーストラリアに留学してみたかったです。(インコ目的で動機が不純なんですが。)でもオーストラリアの人はみんな明るくて優しいし、治安もいいから安心ですね。

オカメとセキセイは過酷な環境の内陸部で、移動しながら生きてるので、見るのは結構難しいみたいです。そんな中で比較的高い確率で見れる場所というのがボーリアらしいです。

まだまだつづきがあるので、またよければ見てくださいね。
素晴らしい体験ですね (みどり)
2011-01-03 20:10:19
ブログを読み感動しました。
なぜなら・・ちょっと大袈裟かもしれませんが私の人生の夢の1つが、野生のオカメを存分に体験したいっていうことなんです!
どういうツアーで行かれたのでしょう?
ケアンズからのツアーでしょうか?
私も是非是非行きたいので詳しいことを教えていただきたいのですがどうしたらいいでしょうね。。。
みどりさんへ (サルコ)
2011-01-04 00:35:03
みどりさん、はじめまして。

私も野生のオカメとセキセイに会うのが人生の大きな夢のひとつだったんですよ。

ツアーというよりは、個人的にガイドさんにお願いして連れて行ってもらったって感じです。
ガイドさんがケアンズ在住の方なので、ケアンズから一緒に行きました。

必要なお金は自分とガイドさんのケアンズ⇔マウントアイザの航空運賃、宿泊費、ガイド料、レンタカー・ガソリン代、その他実費で、決して安くはないですが、行くだけの価値はありました。

ガイドさんもとても鳥に詳しく、すごくいい人だったので、よければ紹介しますよ。

saruko1234@ybb.ne.jpまでメールいただければ、その他詳しいこともお答えしますので、よければメールしてくださいね。

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