昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

エルさんと信州旅行 Part.1

2016-12-26 23:06:52 | 旅行記

エルさんのクラスの生徒が真田丸ファンであるという。
その子は、かなりマニアックな子で、いろいろな知識を仕入れては披瀝したり、担任であるエルさんに質問してくるという。
エルさんもその対応で、いろいろ調べたり勉強しているうちに、すっかり真田丸ファンになってしまった。
そこで、冬休みになった早々、上田に旅行に行きたいと言い出す始末。
さて誰と行くか?
かーたんは一人旅は絶対反対。友達は、急なプランなので予定が合わない。でもかーたんはまだ仕事がある。
そこで、該博な歴史の知識をもち、暇もたんとあるオカブにお鉢が回ってきた。 
娘と二人だけの旅行。今からワクワクする。
3日前に東京駅発7時52分はくたかの指定券を入手し準備万端。
6時半に家を出る。
エルさんは眠そう。学期中の疲れがたまっているのだろう。オカブも昨日は半徹夜だ。
東京から北陸新幹線はくたかに乗る。
早速、朝食の弁当。オカブは鯛の押しずしにプレミアム・モルツ。エルさんはイクラとサーモンの寿司。
弁当を食べ終わると、大宮から軽井沢あたりまで目が覚めなかった。
上田到着9時17分。
すぐに上田城址へ足を向ける。
エルさんのお目当ては『真田丸大河ドラマ館』だ。
ここは、NHKの大河ドラマ『真田丸』のストーリーを中心に歴史背景などを解説するもの。
オカブには退屈だったが、好奇心旺盛のエルさんにとっては興味津々。
オカブは質問攻めに遭う。第二上田戦争で、上田に釘づけにされた徳川秀忠の参謀、本多正信のこと、それに対して反対意見を述べた戸田一西のことなどを話してやる。
それと真田昌幸が上杉攻めから帰陣し長子信幸の居城沼田を通りかかった折、留守を預かる信幸夫人の行動を見て、「まことに本多が女なり」と感嘆して、沼田を素通りしたことなども話してやる。

 上田場内は意外と狭かった。
櫓などに登るが、観光地ずれしていて、感興が薄い。
三の丸を回って、人気のない、静かな散策道が、唯一ほっとできる場所だった。
城見物が終わると、腹拵え。
大手門の脇にある適当な『草笛』という蕎麦屋に入る。ドライブインを兼ねているような大きな新しい建築の蕎麦屋である。
中は広く、観光客で混んでいた。
オカブは盛り二枚に濁り酒。エルさんは玉子蕎麦。
こりゃ、大人数向けの大量生産式蕎麦屋だなと思ったが、蕎麦は意外とうまかった。
本場信州では蕎麦にははずれはないということか?
ただ盛り二枚は多すぎた。一枚が凄いボリュームである。


 

城跡を後に上田駅に戻って、上田別所線を待つ。
30分ほどの小さな電車の旅だ。
3時過ぎに別所温泉の駅に着く。
可愛いレトロな駅舎だ。

 今日の宿、『花屋』に歩く。
駅から程ない距離だ。
部屋に案内されて、寛ぐ。
実は、エルさんのたっての要望で、部屋は一人一部屋で、経済効率を無視して、二部屋取ってあったのだ。
一休みしてまずは、風呂。
露天風呂はこじんまりした気持ちのいい湯であった。

枯れ枝の曼陀羅みつつ信濃の湯   素閑 

この宿は、まさに大正時代に建てられた建築で、大時代で古めかしいところはあるが、まさにそのものが大正ロマンであった。

 

風呂から上がって、ビールなどを飲んでいると、食事の時間。
食事は口通り、前菜から始まって、椀物、造り、煮たもの、台もの、焼き物、ご飯、みそ汁、デザートと続く、京風懐石風料理。
上品な汁物の味わいに、料理の確かさを感じた。
日本酒も吟味されているが、エルさんの手前、控えめに行った。
しかし満足、満足!

 

 夕飯後、こんどは内湯の大理石風呂に入り、部屋に戻り、後は前後不覚に寝た。



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