アンカツを応援するブログ

アンカツこと、安藤勝己騎手を応援するブログです。

先週の反省

2009-04-13 21:20:58 | 競馬
土曜 阪神
2R トランセンド 1着
「返し馬で芝の上を飛んでいる小さな虫を嫌がっていたので、
 砂を被ると良くないと思って行かせた。
 ダートの走り自体は問題なかったし、強い内容だったと思う。
 これからが楽しみ」
面白いコメントだなあこれは。滅多に見ない種類のものだ。
我ら素人は当たり前だがこんなこと微塵も気にしなくって、
大雑把に、このあたりで待って、このあたりで動いて、
細かく考えているようで何もかもがアバウトだけど、
実際に乗ってる人にとっては全てがリアルであって、
こんなことでも違うレースを考えたりするんだね。
戦前のコメントでは砂を被っても大丈夫ということだったが、
そういうわけでアンカツは仕掛けてハナを奪いに行ったんだな。

奪いきった後にさらにこられるという厳しいレースだったが、
その後のフォローが完璧で楽勝となった。
確かに先が楽しみな馬だ。


6R フロムジオリエント 4着
「追ってからがタルかったなあ。
 もっと行こうと思えば行けるスピードは持っているし、
 もう少し短い距離が良いかも知れない」
アンカツの言うとおり、直線はダラダラだった。
ボンバルリーナが伸びきっていることからして、
全く伸びれない展開ではなかった。
ばてたという感じもないんだけどね。
振り返れば、それは前走も同じことだな。

ピリッとさせたいところ。
アンカツの言うとおり、まずは距離短縮だろう。
先生的には1400m以下を使うのはNGだろうからw
とりあえずマイル戦ってことになるかな。


7R キャプテンマジン 5着
「前半はやる気がない感じだったので気合を入れたら、
 ガツンと行ってしまったね」
ああ、途中で上がっていく感じがあったけど、
あれはかかってたのか。分からなかった。
となると、ちとミスで力を出し切れたわけではないな。
人気のキャッツインブーツが差してきて僅かに届かなかったが、
マジンがあれを出来てたら届いていたかもしれない。
放っておくと後方でダラダラした感じになる印象だったのになあ。
過去を見る限りは、追っつけ追っつけでやっと浮上なんだが、
アンカツが乗った今回は、逆に反応が良すぎたようだ。
この馬に興味を持ってもう一回乗るなら、どうなるか楽しみだな。


8R カルカソンヌ 7着
「後ろから行くイメージを持っていたのでジックリ行ったが、
 ペースが落ち着いてしまったからね。
 トビが大きくて終いは確実に伸びてくれるけど、
 スパッと切れるほどの器用さはないので、
 今日の流れでは厳しかったね」
アンカツのイメージは俺と一緒。
外から見てればそういう印象になるわな。
馬場を考えても後方待機は間違ってなかったと思う。
ただ、差しでもタイプが違って、カミソリではなくナタ型のようだね。
11.7-11.4-11.5と持続して速く前に動かれては、
それと同じだけの動きしか出来なかった。
カミソリ型ならば、11.4のところで11.0とか使ったりして、
一気に詰め寄って決着をつけれるんだけど、
全体がナタの動きではどうにもならなかった。
スローになってラスト3ハロンが平均して速くなったのが不運。


10R ザレマ 2着
「前回はボーっとしていて、ゲートももっさりだったけど、
 今日はそんなところはなかった。
 この馬は距離はあまり関係ない。
 もうワンパンチなんだけどねえ」
本当に惜しいレースだった。
パトロール見たけど最初から最後まで完璧だね、素晴らしいよ。
アンカツはかつて、2000年くらいの話だったか、
「全ての馬は馬群を割れる」と言った事がある。
実際はそんなわけはなく、性格的に駄目な馬は駄目なはずで、
これは中央の強い条件馬達に乗って、感動して言ったことだと思うがw
今回はジリっぽいザレマでそれを見せてくれた。
まさに、なせば成るって感じだw
まあでも、これが極限だねえ。ここからもうワンパンチは無理だろう。
今回はジョリーダンスという真の切れ者がいたのがあまりに不運だった。
これがいなきゃ、ザレマがカミソリ脚での勝利だったのだからw

ヴィクトリアマイルになれば、
カワカミプリンセスやベッラレイアなど、
ジョリーをさらに上回る差し馬と戦うことになる。
差し勝負ではとてもじゃないが抵抗しきれない。
だが、もう一歩前の位置で今日の脚を繰り出す事が出来たならば。
何かとても大事な鍵を手に入れた感じがする。収穫は大きい。





日曜 阪神
1R ローズバンク 11着
「ダートが堪えたというのではなく、
 珍しく今日はパドックからテンションが高かったからねえ」
んー?ダートは駄目じゃないのかな?
走る前から終わっていたというジャッジだが。
これだけ負け続ければもう人気することはないだろうし、
芝でもダートでも、もう一回だけ付き合ってみるかなあ。


3R レインボーマジック 2着
「トビが大きいので、スムーズに走らせようとすると思えば
 どうしても外々を回るロスがある。
 ビュッと切れる脚もないけど、
 それでもレースぶりは良くなってきているんだよ」
内が駄目というのは、初戦での感想だね。
確かに並んでいる馬と比べると歩幅は大きい。
大きな走りでモタモタした感じがする馬だが、
今日は伸びなさそうで伸びる感じだった。
レース運び的にはメイショウに負けていたが、
叩きあいになってから執拗に抵抗できたし、悪くない結果。
今回はレースレベル的にはそれほど高くなかったので、
次に必勝と言うことは出来ないんだけども、
まだまだ上積みがありそうなので、次を楽しみにしたい。


4R タガノブリガデイロ 6着
「途中から掛かってしまったのが痛かったなあ・・・」
引っかかったのは、3角に差し掛かるあたり。
後方3番手でやや外目を走っていたところ、
後ろの外からアクアブルースカイが差を詰めてきて、
真横に並ばれそうになったところで暴走開始。
制御失敗。コントロールが利かなくなって外に吹っ飛びだしている。
後ろからこられたことでムキになってしまったのだろう。
若い。その一言に尽きる。
未勝利ならばあっさり勝つ能力があるのは明らか。
今回が高配当のチャンスだったのだが、
馬券外に飛びながら能力だけは示すという最悪のレースだったw
平常心で走ればあっさりと勝てる馬だ。


9R ピサノエミレーツ 5着
「バテはしないが、そう伸びない。
 芝の時と同様、ずっと同じペースで走っていた。
 もっとやれて良い馬なんだが」
うーん、これは困ったものだ。
これまでほとんどアンカツが騎乗してきて、
じっくりと溜めて末を爆発させる競馬を教え込んで、
走りにメリハリをつけれるような教育をしてきたはずなんだが。
いつの間にやらワンペースの馬になってしまった。どういうことだw
レースでか調教でか分からないが、どこかで何かを間違ってしまい、
今はレースに対しての真剣さを欠きまくっているのだろう。
人間でいうジョギングでもしてるつもりなんじゃないか。
これでは次も買えないねえ。


10R ブエナビスタ 1着
「作戦としては、
 スタート次第である程度の位置につけて、開いたところを狙うか、
 いつも通り後ろから外を回らせる形にするか迷うところがあったが、
 昨日からこの阪神は外を通る馬の伸びが良かったからね。
 馬の能力が一枚上だと思っていたし、安全に外を回ろうと考えていた。
 それで、スタートは五分に出たけど、後方からいつもの競馬を。
 直線で前とはかなり離れていたけど、
 今までのレースでどれだけの脚を使えるかは分かっていたし、
 並んだところで負けないという気持ちだったが、とにかく強かったね。
 この時期の3歳としては珍しいくらいに精神的にどっしりしているし、
 折り合いに問題もない。
 オークスでも楽しみ」
何度見ても爽快な差しきりだね。気持ち良いわ。
どういう作戦を取るか迷ったということだけど、
やはり詰まる可能性を消すほうを選択だよね。
前日、ザレマで良い競馬をしたのに差されたのが決め手だったかなw

後方を回って大外一気にかけるのはJFと一緒。
ただ、今回は4角の立ち上がりで外に出さずに、
レッドディザイアとジェルミナルの後ろに入り込んでいる。
パトロールを見る限り、アンカツの意思でそうしている。
直線に入って2頭の後ろで待っていて(軽く追っているだけ)
少ししてから外に出してスパートを開始している。
各紙、小さい不利を受けたと書いているが、
見る限り、追い出しに支障をきたしているシーンはない。
「前は確かに壁になっているが、それを見ているだけ」だ
その証拠に馬上のアンカツのバランスが微塵も崩れていない。

このあたりについてアンカツは、
「前の2頭と呼吸を合わせていた」
というようなことを言っている。
目標の2頭の走りを掴んで、それから捕まえようということだったか。
これを捕まえさえすれば勝ちって事は見えていただろうから、
まさに万全を期して、最後に追い出したという感じだ。
アンカツが突き放して勝つのが嫌いなのは周知の事実だしね。
傍から見たらヒヤヒヤする差しきりだったということになるが、

アンカツとしてはむしろ「石橋を叩いて渡っていた」という感じだな。

一般人にはなかなか信じられないだろうけどもw
年季の違いというか、精神力の違いというか、
いつもの事だけど、凄い心臓してるなと感心するばかり。
追い込み馬最強を信じる俺には最高に楽しい時間だった。