いくつかアイデアがあって、いつものことながら、一つに絞れない。並行しながら、書き進めていく。どれもが中途半端になるのはわかってるのに、捨て切れない。
家には誰もいなくて、集中できるはずなのに……、ずっとわたしを呼ぶ声がする。
「ねえねえ、ねえねえ」無視してると、今度は大声はりあげて、「おーいおーい!」と呼んでくる。三女がサンタさんにもらったハートフルコミューン。携帯の形をしていて、「二人はプリキュア」に出てくるキャラクターが話しかけてくる。
たまりかねて、画面を開くと、「おなかすいたミポ!」 知らんがなぁ!と思いつつも、オフにするやり方がわからない。仕方なく、ごはんなどあげて、動物園に行った話など聞く。ごはんをやっても、まだ「ねえねえ!」と呼びかけてくるんで、ひきだしの奥の奥にしまってやった。
ようやく、一つの作品に絞ることができて、コツコツと書き進めていく。3時半の時点で、3枚半。どうしてもその先が浮かばず、とりあえず中断。
長女を空手に送り、次女と三女を迎えに行ったあと、またパソコンに向かう。ああでもない、こうでもないといじるけど、まったく進展がない。
そうこうしてる間に、次女がパンの本を見ながら、「カレーパンや、カレーパンやって!」と叫び始めた。んもう…と思いつつ、今日一日、パンを焼くのをガマンしてたんで、夕食を食べたあと、思わず作ってしまった。あー、この時間、創作してれば、完成してたかもしれないのに…。
このまま出せずに終わるのか…と落ち込みかけて、思わず長女にいってしまった。
「この話の続き、考えてくれへんかな?」 我ながら、いやらしいなぁ~と思ったけど、わらにもすがる気分。長女はしゃあないな~といいながら、原稿にえんぴつでスラスラと書き始めた。
やった、やった!と内心、小躍り。「ほんなら、いくで」と長女が、書いたばかりの続きを読みはじめる。
「ママは、オカルトマニアだ」
・・・、話、変わっとるがな!! 路線、違い過ぎるがな!!
そもそも、娘に頼る時点で間違っていた。
いよいよ残り1日。仕事もあるし…。中途半端なできでは出せないなあと、心に雲がどよんとかかった状態で、眠りについた。←って、寝るなよー!!
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