パンと童話と

出かけようと、朝バタバタしていたら、トイレから三女の呼ぶ声。のぞいてみると、
「ママ、おしごと、がんばっといでや。泣いたらあかんで」
と励まされた。まだお尻もふけないガキが…と思うものの、うれしかった。
仕事も少しずつ慣れてくると、朝のプレッシャーもなくなってきた。ミスすることも多いけど、立ち直るのも早くなった。
お昼休み。３０分しかないけど、さっさとお弁当食べて、原稿書こうと思っていた。ら……、お箸を忘れたぁ!!　人がいなかったら、フタで食べてるとこだけど、さすがに人の目が気になる。急いで、近くのコンビニへもらいにいった。何も買わずに、お箸だけもらうのは、やっぱりおばさんかも(笑)。
最後の処理が長引いて、いつもより会社を出るのが遅くなった。長女が空手へ行くんで、下まで降りてきてぇと電話したけど、なかなか降りてこない。やっと降りてきたと思ったら、
「たまごっちが、うるさかってん」
そんなん、ほっといて、さっさと降りてこんかい!!(笑)　長女を送って、下の二人を保育所へ迎えに行く。どっと疲れてるはずなのに、どうしてもパンが焼きたくて、フランスパンを作り始めた。
そのままずっと立ちっぱなしで用事をして、ごはんを食べて、お風呂からあがったのが９時すぎ。
意外につらい１枚のノルマ……。多分、ノルマにしてなかったら、創作とはなれたまま、１日が終わってたかもしれない。なんとか続けたいという思いがあるから、原稿用紙に向かう。
最近書いてたのは、生活童話。でも、やっぱり空想童話が書きたいという思いが強くて、新たなネタに挑戦。うーん、あんまりこねずに作ったんで、うまくふくらまない。発酵の時間も、ベンチタイムも、それぞれにちゃんと意味がある。
すっかりパンにハマってしまったのは、童話と似ているからかもしれない。