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「ノーベル賞」あれこれ

2007年06月13日 | Weblog
●ノーべル賞(英語: Nobel Prize)
ダイナマイトの発明者として知られるアルフレッド・ノーベル(1833年―96年)の遺言に従って1901年に始まった世界的な賞である。


・2006年度までに、768の個人と19の組織がノーベル賞を受賞している。日本人は12人。



●部門
1 物理学賞
2 化学賞
3 生理学・医学賞
4 文学賞
5 平和賞
6 経済学賞 (アルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン銀行賞)

・以上の6部門からなり、それぞれが世界的な権威を持つ。特に自然科学部門のノーベル物理学賞、化学賞、生理学・医学賞の3部門における受賞は科学分野における最大級の栄誉であると考えられている。


・経済学賞は厳密にはノーベル賞ではない。経済学賞は1968年に設立され、その原資はスウェーデン中央銀行の基金による。そのため、この賞は正式名称を「アルフレッド・ノーベルを記念した経済学におけるスウェーデン銀行賞」としており、厳密にはノーベル賞には含めない。


・自然科学の大きな分野である数学にノーベル賞が存在しないのは、ノーベルが知人の数学者を嫌っていたためなど諸説あるが詳細は不明。


・また、ノーベル賞が設立されたころには工学はまだ分野として未発達であったために、工学賞も存在していない。


・ノーベル賞受賞者はストックホルム大学自治会主催のパーティーに出席し、そこで大学生らと希望する受賞者は更なる躍進を願って一斉に蛙跳びをするのが慣例となっている。


・アジアにおける自然科学分野のノーベル賞受賞人数は‥
日本9人
中国3人
インド3人
台湾1人
パキスタン1人‥となっている。  


・日本人としては、第1回から北里柴三郎や野口英世などが候補としてエントリーされていたが、受賞はしなかった。


・北里にいたっては、共同研究者であったエミール・アドルフ・フォン・ベーリングが受賞したのに、抗毒素という研究内容を主導していた北里が受賞できないという逆転現象が起こっていた。これは後年に公開されたノーベル財団の資料から、北里が黄色人種であったことが原因と判明しており、ノーベル賞の負の側面、ひいては20世紀初頭の欧米人による人種差別が科学分野にまで及んでいた証左でもある。


●自然科学分野における日本人受賞者
氏名 受賞年 部門 理由等 出身大学(「出身大学」は現在の名称)
1 湯川秀樹 1949年 物理学賞 中間子の存在の予想。コロンビア大学在籍中に受賞。 京都大学

2 朝永振一郎 1965年 物理学賞 量子電気力学分野での基礎的研究 京都大学

3 江崎玲於奈 1973年 物理学賞 半導体におけるトンネル効果の実験的発見。IBM在籍中に受賞。 東京大学

4 福井謙一 1981年 化学賞 化学反応過程の理論的研究 京都大学

5 利根川進 1987年 生理学・医学賞 多様な抗体を生成する遺伝的原理の解明。MIT在籍中に受賞。 京都大学

6 白川英樹 2000年 化学賞 導電性高分子の発見と発展 東京工業大学

7 野依良治(のより りょうじ) 2001年 化学賞 キラル触媒による不斉反応の研究 京都大学

8 小柴昌俊 2002年 物理学賞 天体物理学とくに宇宙ニュートリノの検出に対するパイオニア的貢献 東京大学

9 田中耕一 2002年 化学賞 生体高分子の同定および構造解析のための手法の開発 東北大学



●文学賞
・日本人では、過去に谷崎潤一郎、西脇順三郎、井上靖、三島由紀夫、安部公房、遠藤周作、村上春樹などが候補に挙がったが、実際に受賞したのは川端康成(1968年)と大江健三郎(1994年)の2人である。



●平和賞
・1974年 佐藤栄作 非核三原則等を功績として受賞した。



●主な外国人受賞者
・物理賞:アルバート・アインシュタイン(第21回/1921年)
・化学賞:マリー・キュリー(第11回/1911年)
・生理学・医学賞:アレクサンダー・フレイミング(第42回/1945年)
・平和賞:マザー・テレサ(第76回/1979年)
・文学賞:アーネスト・ヘミングウェイ(第51回/1954年)
など‥



●ノーベル賞の副賞(2002年当時)
・ノーベル賞の賞金は年々上がっており、今年は約1000万スウェーデン・クローネ。日本円に換算して・・・約1億3000万円でした。


・2002年の化学賞では、ビュートリッヒ氏が半分、田中氏とフェン氏が4分の1ずつを、物理学賞ではジャコーニ氏が半分、小柴氏、デービス氏が4分の1ずつ贈られたということです。


・ちなみに、賞金は1980年から10倍になっているそうです。


●選考は?受賞者数は?
Q だれに賞をあげるかは、どうやって決まるの?

A それぞれの賞に選考委員会というものがある。たとえば物理学賞と化学賞はスウェーデン王立科学アカデミー、平和賞ならノルウェー国会とか。この委員会が毎年、世界中の学者や専門家らに「賞にふさわしい人を紹介して」と、賞ごとに数千通の手紙を出すんだ。紹介された数百人といわれる候補者の中から研究論文などを調べながらえらんでいき、年に一度発表する。


Q 日本人はほかの国より多いの?

A アメリカの受賞者が270人、イギリス100人、ドイツ77人など、まだまだ日本は多いとはいえない。日本政府は01年、「これから50年間で30人の日本人ノーベル賞受賞者を出す」のを目標にして、科学技術の研究開発にたくさんお金を出す計画を立てたんだ。(2003年当時)




●数学賞がない謎
・物理や化学の基礎分野でもある「数学賞」がないのはノーベルが数学嫌いだったため、数学を重要と思わなかったため、あるいは(女性関係などで)犬猿の仲だったミッターク・レフラーという数学者を受賞させないためになどと言われている。いろいろ思惑のある賞なのである。


・数学界ではノーベル賞級のものに「フィールズ賞」「アーベル賞」があります。


「フィールズ賞」‥第1回は1936年 4年に1度、40才未満の数学者を対象に贈られている。日本人では、過去に3人受賞者がいる。賞金額:約100~200万円 (2003年)


「アーベル賞」‥第一回は2002年 毎年実施 年齢制限なし 賞金額:約1億円(2003年)



●イグノーベル賞 (Ig Nobel Prize)
・「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に対して与えられる賞である。


・同賞には、工学賞、物理学賞、医学賞、心理学賞、化学賞、文学賞、経済学賞、学際研究賞、平和賞、生物学賞などの部門がある。


・同賞を企画運営するのは、サイエンス・ユーモア雑誌『風変わりな研究の年報』と、その編集者であるマーク・エイブラハムズ。


・共同スポンサーは、ハーバード・コンピューター協会、ハーバード・ラドクリフSF協会など。



参考にしたHP
http://www.spc-netshop.com/info/nobel.html
http://www.union-net.or.jp/cu-cap/novelnazo.htm
http://www.asagaku.com/jkp/2003/10/1004.html
ウィキペディア(Wikipedia)