Milch's blog

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「3つ星レストラン」あれこれ

2007年06月02日 | Weblog
●「星」が生まれるまで
・日本でも、レストランの格付けを表わすものとして知られているミシュランの星。1つ星、2つ星、3つ星といった表現は、ミシュランガイド以外のところでも、よく耳にするところです。


・実際に、ミシュランガイドの星は、素材の質・料理法と味付けの完成度・料理の「個性」・価格と質のバランス・一貫性という5つのポイントについて評価されています。


・お気づきのように、これは料理のカテゴリーやお店の雰囲気ではなく、あくまで皿の上に盛られたもの、つまり料理そのもののみの評価なのです。そして各国に散らばる調査員全員で合議を行い、そこで了承されて初めて付与されています。


そして、その星の意味するところとは‥

☆☆☆‥わざわざ訪れる価値がある卓越した料理
☆☆‥遠回りしてでも訪れる価値がある素晴らしい料理
☆‥そのカテゴリーで特に美味しい料理を提供するレストラン


・しかしながら、ミシュランガイドに掲載されるレストランは、その時点で調査員の評価に値するお店。例え星がついていなくても、一定の基準値を超えているレストランなのです。



●フォークとスプーンのマーク
・星が料理そのものを評価するマークであることに対し、快適さを基準値として評価を行う時、その最たるレストランに付与されるのがフォークとスプーンのマーク(X字形に組み合わせたマーク)です。


・アメニティ・サービス・全体的な施設の維持・快適さ・料理・雰囲気・価格について評価しているこのマークは、1つ~5つまでのカテゴリーで分けられています。


・そして、その星の意味するところとは‥

XXXXX - 豪華で伝統的様式
XXXX - トップクラス
XXX - たいへん快適
XX - 快適
X - 割に快適


・星の数ばかりが注目されがちなミシュランガイドですが、それだけに目を向けるだけでなく、その時々のご希望に合わせ、フォークとスプーンを目安にレストランを探すことも、ミシュランガイドの上手な利用方法なのです。



●匿名調査:
・調査員は定期的に匿名で訪問します。それは一般の方と同じサービスを受け、評価するため。ガイドブックの調査では支払いをしないことも多い中、もちろん支払いも自分で行います。支払いを終えた後、身分を明らかにし、施設の情報提供を求めることもありますが、サービスを受け終えるまでは、常に匿名で行動しているのです。


●独立性:
・ミシュランガイドに広告はありません。また、掲載も全て無料。完全に独立した環境で、評価を行っています。


●選択:
・ミシュランガイドは、調査員が全ての施設で、同じ方法を適用して調査を行い、その上で合議制の会議を行い、掲載を選択しています。


●毎年の更新:
・ガイドの更新は年1回。最新版が発行される度、必ず確認・修正・改善・変更が行われ、もちろん施設の評価やランキングの見直しも行われます。


●一貫性:
・その地をドライブする人が快適に過ごすために、各国の特色を考慮して作られているミシュランガイド。しかしながら、その格付け基準は完全に一貫しています。同じ価値基準の下、調査員が評価を行っているのです。


・上記のような約束が100年以上も守られているミシュランガイド。全てはその地を旅する人、その地に暮らす人のために、押し付けではなく案内を。そして間違いのない正しい情報を。という原則に基づいているのです。



●ミシュランガイドの調査員
・ミシュランガイドの調査員が、匿名で食事をし、レストランの評価をしていることは、日本でも言わずと知れた事実。但し、それはミステリアスなお遊びではなく、本当に一般の方と同じサービスを受けるため。ひいては、一般の方が訪れた時も、同じサービスが受けられることを保障するためなのです。一般の方と同じサービスを受け、同じように支払いをする。そうしてすべてが終了した後、必要であれば身分を明かして、施設の情報を求めます。


・また調査員の大半はホテル学校の卒業生で、5年から10年のレストラン・ホテル業界経験者のミシュラン社員です。豊かな経験値を前提に採用された調査員は、さらにミシュランから6ヶ月間のトレーニングを受けます。格付けの基準はもちろん、料理やワイン、レストランのスタッフの役割などについて、再度学びなおすのです。


・調査員の仕事は、とにかく各国を巡って調査とテストを行うこと。年に数回担当地域が変更されるため、1年で3万キロにも及ぶ距離を移動しながら、年間約240軒のレストランを評価し、年間130軒のホテルに宿泊、1100件を超えるレポートを提出しています。



●日本にも‥
・2007年3月、ミシュランガイドは、新たな歴史の1ページを開きました。いよいよ、ヨーロッパ、アメリカに続いて、アジアへの上陸を発表。アジアの中でも日本が、22番目にミシュランの仲間入りをする国となり、ミシュランガイド東京として、2007年11月に出版されます。そして、出版されるのは日本語版と英語版の2種類。東京に住む方々はもちろん、世界から東京を訪れた方々にとっても、思い通りのレストランを探すガイドという役割を担うことになりました。


・発売予定の2007年11月に向け、既に2006年の夏から、ヨーロッパ、そして日本の調査員によるレストランとホテルの訪問が始まっています。もちろん他の国と同様、調査は匿名。一般の顧客としてサービスを受け、評価を行っています。そして調査の基準はもちろん、星、或いはフォークとスプーンのマーク等での評価という点も、これまでのミシュランガイドと同様です。



●ギド・ミシュラン(Le Guide Michelin)
・またはミシュラン・ガイドは、フランスのタイヤメーカであるミシュランの出版する旅行ガイドブックのことである。


・赤い装丁で、レストラン・ホテルの格付けの権威であるギド・ルージュ(Le Guide Rouge、またはレッド・ミシュラン・赤ミシュランとも呼ばれる)



●ミシュランがガイドブックの歴史
・ミシュランがガイドブックを発行したのは、1900年。最初は35,000部が印刷され、無料で配布した。旅行ガイドブックを発行することで自動車旅行が活発化し、タイヤの売れ行きが上がるのを目論んだものといわれている。


・第二次世界大戦激化のため1940年に出版は中断を余儀なくされた。1944年、ノルマンディー上陸作戦を準備している際、アメリカ軍は前線に対して1939年版『ギド・ミシュラン』を極秘扱いで写真電送したといわれる。



●星による評価
・星による評価は1926年からで、2つ星が与えられるようになったのが1931年。3つ星が与えられるようになったのが1933年である。


・2006年版のミシュラン「フランス」には約8,900軒以上のレストランが掲載されているが、3つ星を与えられたレストランは26軒にとどまる。



参考にしたHP
http://www.michelin.co.jp/guide/index.html
ウィキペディア(Wikipedia)