YouTube にアップされた『India’s Got Color〈はだいろ いろいろ〉』。
ナンディタ・ダース監督(『マントー〈Manto〉』2018)の企画制作会社 Nandita Das Initiative のプロデュースで、マへーシュ・マタイ(Mahesh Mathai、注)と共同監督したメッセージビデオだ。英語字幕つき。
ナンディタが力を入れてきた活動に、「Dark is Be . . . 本文を読む
『ガリーボーイ〈Gully Boy〉』に対する一般観客のリアクションを眺めていると、インドのラップミュージックに初めて接した層が圧倒的であるせいか、だいたい好評価されているようだ。
しかし「肝心の音楽(詞)がピンとこなかった」という感想も、ときどき見かける。
私は、本作のレビューを仕事として書く頭が最初からなかったので、日本語字幕のついたバージョンでは見ていない。ただ、ヒンディ語ラップの歌 . . . 本文を読む
10月18日から公開中のインド映画『ガリーボーイ』(2019)。実在のラップミュージシャンをモチーフにしたとはいうものの、ほとんどフィクションだ。とはいえ、ここでは映画そのものについて語ろうというのではない。
挿入曲のなかで、最も知られているのが「Azadi(アザディ)」である。
アザディとは以前にも触れたように、「自由」とか「解放」という意味だ。
「Azadi」はもともと、『ガリー . . . 本文を読む
今週金曜日発売『週刊金曜日』10月11日号(1252号)で、山形国際ドキュメンタリー映画祭(YIDFF)2019で上映予定、アナンド・パトワルダン監督『理性』のレビューを書いています(P.56-57)。
☆きんようぶんか 映画
ナチス崇拝者を戴く者が 権力に座るとき
『理性』
ひとことで言えば、本作を見ずして、いまのインドは絶対に語れない、語ってはいけない。『理性』とはそういう作品である。 . . . 本文を読む