アルジャジーラの調査報道ドキュメンタリー『All the Prime Minister’s Men』が YouTube で公開されたのは、バングラデシュ独立50周年である2021年の2月1日。
それから約10カ月後の同年12月10日、米国政府が、悪名高い 「暗殺部隊」こと Rapid Action Battalion (RAB) および、その現役もしくは以前に属していた高官(制裁発表当時)合 . . . 本文を読む
前回のインド総選挙が行なわれた2019年、選挙管理委員会は、最初の投票が始まる直前に、ヒンディ語映画『PM Narendra Modi』(2019)の劇場公開を差し止めた。
当時の本ブログでも触れたが、同作は、政権2期目を期していたナレンドラ・モディ現首相の伝記映画だ。というより、事実関係はどうでもよく(州首相当時のグジャラート大虐殺への対応に嘘八百を並べている等)、ひたすらモディをもち上げる . . . 本文を読む
2021年2月、アルジャジーラが YouTube にアップした調査報道ドキュメンタリー『All the Prime Minister’s Men』。
明らかに『大統領の陰謀』の原題に寄せたタイトルがつけられた本作は、バングラデシュ政治の腐敗に、とことん倦みきっている者にも、あらためて衝撃を与えずにはいなかった。いま見返しても、ものすごいドキュメンタリーである。
バングラデシュだけでなく、 . . . 本文を読む
前回の草稿づくりには、わりあい時間がかかった。ICT 法や、問題の57条の後継法令などを確認したり、57条関連の事件例を調べ直していたためである。
その間、ブックマーキングしたままにしてあるオディカルの公式サイトに、念のため何度かアクセスしてみたが、まったく痕跡はなかった。
それがなぜか、日本時間10月11日午前3時30分過ぎ、まったく別の資料にあったリンクからサイトに飛んでみたところ、 . . . 本文を読む
今年から来年にかけて総選挙をひかえるバングラデシュもインドも、続投を狙う現政権の、ただでさえ凄まじい強権体質がいっそう激化する事件が多発するだろう。いや、すでに始まっている。
去る9月14日、バングラデシュの人権NGO「Odhikar」(オディカル)のメンバー2人が、首都ダッカのサイバー犯罪特別法廷(Cyber Tribunal)で投獄2年と罰金1万タカ(1タカ≒約1・35円)を科される有罪 . . . 本文を読む