バングラデシュの知識人・文化人の良心を代表するひとりが、フォトジャーナリストのシャヒドゥル・アラム(Shahidul Alam)氏だ。ツイッターアカウントはこちら。
1990年代前半、例によって首都ダッカ市街を取材しながら移動していたとき、妙に洗練された写真展の掲示を、たまたま目にした。
運よく時間があったのでギャラリーに入ってみて肝を潰した。
そのころまでに、バングラデシュの活字ジャ . . . 本文を読む
リーガルサスペンス『Section 375』〈インド刑法375条〉は、本国メディアで、おおむね高評価されているが、なかには痛烈に批判しているレビューもある。たとえば『HuffPost India』(2019年9月13日付)のように。
このレビューの主旨はこういうことだ。
2017年のハリウッドに端を発する「MeToo ムーブメント」の影響によって、ボリウッドでも多くの女性が声を挙げはじめた . . . 本文を読む
リーガルサスペンス『Section 375』〈インド刑法375条〉は、このように始まる。
ボリウッドの人気監督ローハン・クラナが、衣裳アシスタントのアンジャリ・ダングレをレイプしたとして起訴された。1審の地裁(Sessions Court)で有罪認定され、懲役(rigorous imprisonment)10年の判決を受けた。
しかし彼は、あくまで無罪を主張して高裁(High Court) . . . 本文を読む
発売中の『週刊金曜日』7月3日号(1287号)に、7月17日公開予定のフランス映画『グレース・オブ・ゴッド 告発の時』(2019)のレビューを書いています(P.56-57)。
☆きんようぶんか 映画
聖職者の性暴力と組織的隠蔽の告発
『グレース・オブ・ゴッド 告発の時』
1998年、子どもの商業的性的搾取を処罰する法案(注)を追っていたころ。
それまでで7年ぐらい、性暴力を含めた子ども . . . 本文を読む