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インド映画の平和力

ジャーナリストさこう ますみの NEVER-ENDING JOURNEY

『シャヒド』のハンサル・メータ監督最新作『Faraaz』〈ファラーズ、2023〉は、2016年のバングラデシュ・レストラン襲撃事件を描く

2023年02月05日 | ウィッシュリスト
 ヒンディ語映画『シャヒド』〈Shahid、2013〉のハンサル・メータ監督(注)による最新作『Faraaz』〈ファラーズ、2023〉が、本国インドで2月3日に公開されたばかりだ。英語字幕つき予告編はこちら。 注 以前の関連記事では NETFLIX のデータにいちおう表記統一していたが、やはりおかしいので「ハンサル」に統一する。  2016年7月1日、バングラデシュの首都ダッカ、高級住宅地グル . . . 本文を読む

ナチス強制収容所に拘禁されても決して口を割らなかった、英国特殊作戦執行部(SOE)のムスリム女性諜報員、ヌール・イナヤット・カーンの伝記映画はどうなったのか

2021年06月23日 | ウィッシュリスト
 この6月から7月にかけて、東京・大阪・愛知で上演中の輸入ミュージカル『マタ・ハリ』関連のニュースをたまたま目にして思った。  ベルナルド・ベルトルッチ監督『ラストエンペラー』〈伊・中・英・仏・米、1987〉での描かれ方が、よくも悪くも記憶に残る川島芳子にしても同じことがいえるが、“世紀の女スパイ”のように語られるマタ・ハリに、わざわざミュージカルにするほどの実質があったのか。  もっとも、私に . . . 本文を読む

インド版 CIA こと RAW 初代局長の評伝より。「バラコット空爆の4日前、攻撃目標の情報が潜入スパイからもたらされた」

2019年11月19日 | ウィッシュリスト
 数あるインド・インテリジェンスのなかで知っておかねばならない組織が、内務省傘下の情報局(Intelligence Bureau; IB)のほかに、もうひとつある。  内閣府直属の研究分析局(The Research and Analysis Wing; RAW/R&AW)である。略称は「ロー」と読む。  IB と RAW の違いを、わかりやすくいうならば、米国の FBI と CIA のそれに相 . . . 本文を読む

10月ロンドン映画祭『Axone〈アクニ〉』、インド劇映画史上初!セブン・シスターズ(北東部7州)が主役の予告編は爆笑の嵐

2019年09月17日 | ウィッシュリスト
 10月のロンドン映画祭(BFI London Film Festival)でワールドプレミア予定、ビタースイートコメディというふれこみのインド映画『Axone〈アクニ〉』。  少なくとも予告編(英語字幕つき)は、私見ではマスターピース確定である。予告編を見て、これだけ爆笑させられたのも初めてなら、その下に書きこまれたユーザーコメントに、しばしば大笑いさせられるのも初めてだ。  IMDb にも . . . 本文を読む

2020年1月公開予定『Gumnaami〈グムナミ・ババ〉』――チャンドラ・ボースの「死」をめぐる論争がネクストレベルへ?

2019年06月21日 | ウィッシュリスト
 出版記念イベントのスナップに現物がうかがえると思う。本国インドでは4月末に刊行された、856ページというペーパーバック『Conundrum(難題)』のボリュームが。  共著者のひとりアヌジュ・ダル(Anuj Dhar)は、主要英字紙『Hindustan Times』の記者だったが、フリーランスに転じて調査報道に専念。新聞記者時代に始めたプロジェクトがきっかけで、ほとんどライフワークのようになっ . . . 本文を読む