ヒンディ語映画『シャヒド』〈Shahid、2013〉のハンサル・メータ監督(注)による最新作『Faraaz』〈ファラーズ、2023〉が、本国インドで2月3日に公開されたばかりだ。英語字幕つき予告編はこちら。
注 以前の関連記事では NETFLIX のデータにいちおう表記統一していたが、やはりおかしいので「ハンサル」に統一する。
2016年7月1日、バングラデシュの首都ダッカ、高級住宅地グル . . . 本文を読む
この6月から7月にかけて、東京・大阪・愛知で上演中の輸入ミュージカル『マタ・ハリ』関連のニュースをたまたま目にして思った。
ベルナルド・ベルトルッチ監督『ラストエンペラー』〈伊・中・英・仏・米、1987〉での描かれ方が、よくも悪くも記憶に残る川島芳子にしても同じことがいえるが、“世紀の女スパイ”のように語られるマタ・ハリに、わざわざミュージカルにするほどの実質があったのか。
もっとも、私に . . . 本文を読む
数あるインド・インテリジェンスのなかで知っておかねばならない組織が、内務省傘下の情報局(Intelligence Bureau; IB)のほかに、もうひとつある。
内閣府直属の研究分析局(The Research and Analysis Wing; RAW/R&AW)である。略称は「ロー」と読む。
IB と RAW の違いを、わかりやすくいうならば、米国の FBI と CIA のそれに相 . . . 本文を読む
10月のロンドン映画祭(BFI London Film Festival)でワールドプレミア予定、ビタースイートコメディというふれこみのインド映画『Axone〈アクニ〉』。
少なくとも予告編(英語字幕つき)は、私見ではマスターピース確定である。予告編を見て、これだけ爆笑させられたのも初めてなら、その下に書きこまれたユーザーコメントに、しばしば大笑いさせられるのも初めてだ。
IMDb にも . . . 本文を読む
出版記念イベントのスナップに現物がうかがえると思う。本国インドでは4月末に刊行された、856ページというペーパーバック『Conundrum(難題)』のボリュームが。
共著者のひとりアヌジュ・ダル(Anuj Dhar)は、主要英字紙『Hindustan Times』の記者だったが、フリーランスに転じて調査報道に専念。新聞記者時代に始めたプロジェクトがきっかけで、ほとんどライフワークのようになっ . . . 本文を読む