9月22日、米国テキサス州ヒューストンで開催された「Howdy Modi(こんにちは、モディ首相)」と称するイベント。訪米中のナレンドラ・モディ首相とトランプ大統領が登場する会場に、5万人近くのインド系米国人が集まった。
とはいっても、両首脳の発言に実質があったわけではない。白人至上主義者とヒンドゥ至上主義者が手を携えただけだ。
会場の外では、数千人規模の抗議運動が起きていた。その様子「A . . . 本文を読む
10月のロンドン映画祭(BFI London Film Festival)でワールドプレミア予定、ビタースイートコメディというふれこみのインド映画『Axone〈アクニ〉』。
少なくとも予告編(英語字幕つき)は、私見ではマスターピース確定である。予告編を見て、これだけ爆笑させられたのも初めてなら、その下に書きこまれたユーザーコメントに、しばしば大笑いさせられるのも初めてだ。
IMDb にも . . . 本文を読む
『マルガリータで乾杯を!』の資料を少し見なおして、4年前の日本公開時レビューでは紙幅のため割愛した見どころなどが、けっこうあったのを思いだした。
劇場公開当時にもまして、むしろいま、日本の観客に広く見られるべき作品だ。
まず、尺についてだが、本国版 DVD や Einthusan.comでは112分弱である。他方、IMDb のデータや、日本の劇場公開版・DVD とも100分だ。
私は先に . . . 本文を読む
ほぼ2カ月前の7月5日、インド最高裁は2003年に起きた暗殺事件の公判において、いずれもムスリムの被告人12人に対し、有罪判決を言いわたした。犯行動機はグジャラート大虐殺の報復とされている。
しかし、事件と裁判を長年にわたって追ってきた者にとっては、茶番にしか見えない判決だ。
2003年3月26日早朝、グジャラート州アーメダバードで、元州政府大臣のハレン・パンディヤ(Haren Pandy . . . 本文を読む
ナンディタ・ダース監督インタビューでも書いたが、与党・インド人民党(BJP)がやってきていることというのは、モディ首相の前職、州首相当時のグジャラート施政を、より破壊的な規模で、インド全土に拡大することだともいえる。
モデイ州首相政権下で起きた、グジャラート大虐殺に関する一連の刑事裁判は、およそ10年を費やして2012年にほぼ終結した。そう、まだ記憶に新しいところなのだ。
モディが国政を . . . 本文を読む