インド映画の平和力

ジャーナリストさこう ますみの NEVER-ENDING JOURNEY

2024年のボリウッドには希望の光が戻るきざし:アーミル・カーン プロダクション、キラン・ラオ監督『Laapataa Ladies』〈迷子の花嫁、2023〉は、アナンド・パトワルダン監督も高評価!

2023年09月26日 | アーミル・カーン
 9月10日、カナダ・トロント国際映画祭(TIFF)で最新作『Vasudhaiva Kutumbakam』〈家族と繋がる世界、2023〉がワールドプレミアされたアナンド・パトワルダン監督。  それにちなんだインタビュー動画を見ていたら、ボリウッドの最新作を高評価していた。 Anand Patwardhan Interview- “Fought in court for my films” | S . . . 本文を読む

『Laal Singh Chaddha』〈ラール・シン・チャッダ、2022〉について、いちばん気になること

2022年10月10日 | アーミル・カーン
 先週末、アーミル・カーン製作・主演の最新作『Laal Singh Chaddha』〈ラール・シン・チャッダ、2022〉が、Einthusan.tv でリリースされた。本ブログの読者には鑑賞済みの方も多いと思うが、お知らせとともに、覚え書きのようなものを少し。  以前にも書いたが、本作は米国映画『フォレスト・ガンプ/一期一会』(1994)の翻案だ。  そして、予告編が与える印象を良くも悪くも裏切 . . . 本文を読む

宗教とテロリズム:アーミル・カーンがいつも語ること

2022年08月21日 | アーミル・カーン
 まず補足から。  前回に紹介した『Indian Express』主催のジャーナリズム賞式典での、アーミルインタビューのノーカット動画もリンクしておく。  また、式典全体のノーカット動画もリンクしておく。こちらのほうは、式典当日(2015年11月23日)にライブ配信されたものだ。  冒頭、賞に冠せられているラームナート・ゴエンカ(Ramnath Goenka; 1904-1991)の業績を示す短 . . . 本文を読む

『Laal Singh Chaddha』ボイコット運動:ヒンドゥ右翼の言いがかりに乗せられ、6年前の誤報を上塗りするダメ記事

2022年08月14日 | アーミル・カーン
 この記事である。 ボリウッド人気俳優、最新作ボイコット騒動 高まるイスラム教徒への圧力(2022年8月11日付)  インドのまともなメディアは、このボイコット運動を取り上げていない。  当たり前である。  本ブログでたびたび触れてきたように、与党・インド人民党(BJP)やその母体である民族奉仕団(RSS)、やはり RSS 傘下の世界ヒンドゥ協会(VHP)といったヒンドゥ右派勢力は、2014 . . . 本文を読む

アーミル・カーン最新作『Laal Singh Chaddha』〈ラール・シン・チャッダ、2022〉:個人的期待値がいきなり高まった理由

2022年08月13日 | アーミル・カーン
 8月11日からインドおよび主要各国で公開されているアーミル・カーン製作・主演の『Laal Singh Chaddha』〈ラール・シン・チャッダ、2022〉。  英語字幕つき予告編だけでも明らかなとおり、米国映画『フォレスト・ガンプ/一期一会』(1994)のリメイクだ。タイトルは、アーミル演じるシク教徒の名前である。 『フォレスト・ガンプ/一期一会』は、日本公開当時(1995年)に見ている。原作 . . . 本文を読む