ビルキス・バノさん集団レイプ犯の恩赦をめぐって、インド最高裁の判断が日に日に注目されるなか、ボリウッドのリーガルドラマの1シーンを連想した。
先に、インド司法の最大の特長、公益訴訟(Public Interest Litigation; PTI)を扱ったボリウッド映画として『Jolly LLB』〈法学士ジョリー、2013〉を紹介したが、これには第2作がある。
『Jolly LLB 2』〈法学 . . . 本文を読む
インド主要メディアの多くが PTI 電をもとに伝えているが、たとえば『WIRE』2022年8月28日付の記事である。見出しだけでちょっと興奮した。
これまでにも触れてきたが、インド高級官僚のステイタスの重みというのは、日本の中央官僚の比ではまったくない。
ステイタスだけではなく、実際に超優秀な頭脳をもつスーパーエリートとして、連邦行政に君臨している。そしてその肩書、IAS(Indian A . . . 本文を読む
前回に書いたビルキス・バノさん集団レイプ犯への恩赦取り消しの申立であるが、申立人(petitioner)は3人の女性だ。
なかでも筆頭申立人は、日本の読者も知っておくべき人物なので、この機会に詳しく書いておく。
スバーシニ・アリ(Subhashini Ali)さん。
インド共産党マルクス主義派〔CPI(M)、注〕の重鎮で、元国会議員である。
注 インドにおける共産党は複数あるので注意。 . . . 本文を読む
前回に書いた、ビルキス・バノさんの集団レイプ犯11人への恩赦に関して、ビルキスさんの代理人ショーバ・グプタ(Shobha Gupta)弁護士や、1審で有罪判決を言い渡した U. D. サルヴィ(U.D. Salvi)元ボンベイ高等裁判所判事(退任時)をはじめ、多くの法律家がさまざまな側面から疑義を出して議論を展開している(リンクはリーガルニュース専門サイト『Bar and Bench』の2022 . . . 本文を読む
2002年に起きたグジャラート大虐殺において、とくに知られる事件がある。
そのひとつ「ナロダ・パティヤの虐殺」の主要加害者バブ・バジュランギの「自白」は、以前に書いた。
有罪認定された虐殺者の証言「ナレンドラ(・モディ)のおかげだよ」(2019年9月5日付)
また、終身刑で服役していたバジュランギが仮釈放されたことについても報じた。
サージカルストライク喧伝の陰で、最高裁が下した、ひと . . . 本文を読む