2月14日にジャンムー・カシミール州(JK)プルワマで起きた自爆攻撃は、「過去30年に JK で起きた破壊活動のなかでも最悪」と現地メディアで指摘されている。
以前に「現代のインド亜大陸の政治や社会、国際関係を理解するうえで、常に意識していなければならない事件が、ふたつある」と述べた。そのひとつがこれまで、たびたび言及してきたバブリ・マスジッド破壊事件だが、もうひとつは、やはり先に端的に言及し . . . 本文を読む
1947年8月の英国からの分離独立時、カシミールは藩王国(ヒンドゥ教徒)だったが、領民の多数はムスリムだった。新生インドか新生パキスタンか、どちらに帰属するかをめぐって膠着するなか、同年10月、パキスタン側から武装民兵がカシミールに侵入。驚いた藩王は救援をインドに求め、その条件として提示された同国への帰属文書に調印した。
これが第1次印パ戦争の端緒で、翌年12月には国連の仲介で停戦合意にいた . . . 本文を読む
『バジュランギおじさんと、小さな迷子』のカビール・カーン監督は、ドキュメンタリー畑の出身だ。
劇映画デビューとなった『Kabul Express〈カブール急行〉』(2006)も、2001年10月のアフガニスタン・タリバン政権陥落後に行なった、ドキュメンタリー用の取材がもとになったという。
その取材では、アフガニスタンの首都カブールの牢獄を訪れた。さまざまな国籍のタリバン傭兵が収容されていた . . . 本文を読む
大好評公開中『バジュランギおじさんと、小さな迷子』によって、インド・パキスタン間の対立のおおもと、カシミール紛争への関心も芽生えているようだ。
じっさい、カシミールの実情をある程度でも知ってから『バジュランギおじさんと、小さな迷子』を見直すと、この作品がいかに全力で印パ和平をうったえているかが見えてきて、感動もいっそう深まるはずだ。
カシミールにまつわるボリウッドのお勧め作品もいくつかある . . . 本文を読む
発売中の『週刊金曜日』2月1日号に、見開き2ページの記事を書いています。
2月8日から公開されるドイツ映画『ちいさな独裁者』の、ロベルト・シュヴェンケ監督インタビューです。
☆きんようぶんか インタビュー
右派ポピュリズム台頭の警告として、
ナチズムを機能させていた草の根の力学をえぐり出す
『ちいさな独裁者』
ロベルト・シュヴェンケ監督に聞く
(リード)
第2次世界大戦末期のドイツ。
「借 . . . 本文を読む