このところずっと、時間を見ては、元マハラシュトラ州警察上級幹部 S. M. ムシュリフ(S. M. Mushrif)の著作、『Who Killed Karkare?(だれがカルカレを殺したのか?)』に、のめり込んでいる。
『理性』のレビューを書くまでには、入手が間に合わなかったのだが、遅れたとしても必読書に変わりはない。
私が買った英語版は、2011年の第5版で、今年も増刷されている。
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7月4日、東京外国語大学 TUFS Cinema 『マントー』上映会で来日したナンディタ・ダース監督インタビューのため、約束の時間よりもかなり早めに東京外国語大学最寄りの多磨駅(西武多摩川線)に着く。
いざ歩きだそうとすると目の前をよく知った顔が。ものすごい偶然である。伊勢﨑賢治さん(東京外国語大学大学院教授)だ。
「今日は何かまたバングラデシュ関係で(取材に来たの)?」と聞かれて、「いや . . . 本文を読む
先日、8月2日公開予定『あなたの名前を呼べたなら』(印=仏、2018)のロヘナ・ゲラ監督にインタビューした。
同作は、インド亜大陸を知る者としては、まずありえないと断言できる非現実的な物語を、形容矛盾のようだが現実感覚で描いたという、個性的な劇映画だ。
また、日本人が異文化社会に接するときに陥りがちな問題を照射する趣もある。それらについては、後日あらためて触れる。
監督は現在、フランスと . . . 本文を読む
『週刊金曜日』8月10日・17日合併号の敗戦特集における拙稿のお知らせで触れた、ナチスドイツの人民法廷長官ローラント・フライスラー。
最近、NETFLIX で途中までしか見ていなかった西ドイツのドキュメンタリー『ヒトラー』(1977)を再開したら、フライスラー長官その人が登場しているのに気づいた。
だいたい2:20:28あたりから、ヒトラー暗殺未遂事件のなかで最も知られる「ヴァルキューレ作 . . . 本文を読む