インド映画の平和力

ジャーナリストさこう ますみの NEVER-ENDING JOURNEY

「妻はヒンドゥ、ぼくはムスリム、だから子どもはヒンドゥスタン」

2020年01月29日 | シャー・ルク・カーン
 『HuffPost India』が、モディ首相に好意的だった欧米メディアも、ついに風向きを変えはじめたと、事例を列挙している(2020年1月25日付)。  また PTI 電として、欧州議会は来週にも、CAA(改定市民権法)反対決議について討議する予定だと伝えている(2020年1月27日付)。  セキュラリズムを魂にもつ憲法施行70周年の1月26日にかけて、リアリティ番組「Dance Plus . . . 本文を読む

NRC(国民登録)から除外された者の多くは、ムスリム「ではない」

2020年01月27日 | ジャーナリズム
 改定市民権法(Citizenship (Amendment) Act, 2019; CAA、ちなみに主旨からいって「改正」ではない)に対する、全国的な抗議運動継続のさなかで送った、今年の共和国記念日(1月26日)だった。  その CAA 問題と密接に関連するのが、昨夏、北東部アッサム州で発表された国民登録(National Register of Citizens ; NRC)の問題である(2 . . . 本文を読む

CAA 問題で焦るモディ政権、ボリウッド懐柔を新たに試みるも?

2020年01月05日 | ボリウッド
 パキスタン・バングラデシュ・アフガニスタンという、ムスリム多数派の周辺3カ国より、迫害から逃れてインドにやってきた者が、ヒンドゥ教徒・シク教徒・仏教徒・ジャイナ教徒・拝火教徒(ゾロアスター教徒)・キリスト教徒のいずれかである場合には、市民権を付与する。  ムスリムである場合のみ、市民権を認めない。  こうした内容を骨子とする、改定市民権法(Citizenship (Amendment) Act . . . 本文を読む