インド映画の平和力

ジャーナリストさこう ますみの NEVER-ENDING JOURNEY

『女神は二度微笑む』スジョイ・ゴーシュ監督インタビュー① 

2018年04月25日 | ボリウッド
 2012年のアジアフォーカス・福岡国際映画祭で、『カハーニー/物語』というタイトルで日本初上映された極上サスペンス。  それから3年後、『女神は二度微笑む』(以下『女神』)と改題しての劇場公開に際して、スジョイ・ゴーシュ監督来日の有無を宣伝会社に問いあわせた。予定はないが書面を介しての取材は可能とのことだったので、14年12月に質問項目を送り、翌年1月に回答を受けとった。  そのごく一部を『週刊 . . . 本文を読む

『ダンガル』を先駆けた感動作『行け行け!インド』

2018年04月19日 | シャー・ルク・カーン
 『ダンガル きっと、つよくなる』を見ると、『行け行け!インド』(2007)を思いださないわけにはいかない。インドの国技といわれるホッケーの、女子ナショナルチームを主人公にした物語だ。  日本では、2008年の東京国際映画祭で上映されただけで、劇場公開もDVD化もされていない。  しかし、いま見ても、テーマ性といい、実話から構成したプロットといい、ここぞというシーンでの台詞とその聴かせ方といい、 . . . 本文を読む

NETFLIX で見られる不朽のクラシック『ラガーン』

2018年04月18日 | アーミル・カーン
 『ダンガル きっと、つよくなる』は、2016年の本国公開以来、ボリウッド歴代興行成績の首位を維持している。こうした現状からは想像しにくいが、かつてのボリウッドでは「スポーツ映画は当たらない」と考えられていた。  そのジンクスを破ったのが、2002年にオスカー候補になった不朽のクラシック、アーミル・カーン製作・主演の『ラガーン』である。植民地下のインド、気まぐれな英国軍人によって、クリケットに勝 . . . 本文を読む