東京外国語大学が不定期に開催している「TUFS Cinema」には、かねがね注目してきたが、7月のプログラムがまたすごい。
ウルドゥ語文学者として広範に愛されるサアダット・ハサン・マントー(Saadat Hasan Manto)を描く『マントー』(印=仏、2018)の日本初上映である。
しかも監督のナンディタ・ダースが来日して、解題や講演も行なうという豪華版だ。『マントー』の本国版予告編はこ . . . 本文を読む
出版記念イベントのスナップに現物がうかがえると思う。本国インドでは4月末に刊行された、856ページというペーパーバック『Conundrum(難題)』のボリュームが。
共著者のひとりアヌジュ・ダル(Anuj Dhar)は、主要英字紙『Hindustan Times』の記者だったが、フリーランスに転じて調査報道に専念。新聞記者時代に始めたプロジェクトがきっかけで、ほとんどライフワークのようになっ . . . 本文を読む
先日、8月2日公開予定『あなたの名前を呼べたなら』(印=仏、2018)のロヘナ・ゲラ監督にインタビューした。
同作は、インド亜大陸を知る者としては、まずありえないと断言できる非現実的な物語を、形容矛盾のようだが現実感覚で描いたという、個性的な劇映画だ。
また、日本人が異文化社会に接するときに陥りがちな問題を照射する趣もある。それらについては、後日あらためて触れる。
監督は現在、フランスと . . . 本文を読む