さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

イルクーツクの街をぶらつく

2018年09月12日 | ロシア



歴史博物館、デカブリストの家を見たあとは、ぶらぶら歩いてだんだん街の中心に近く
なってきました。おんぼろトラムが走っています。乗車賃は30円くらいだったりです。



「ロシア夫人の鏡」と言われる「デカプリストの妻」の銅像がありました。前回の記事で
ご紹介した、クーデターを起こしてシベリア流刑になったデカブリストの青年将校たち
ですが、その妻たちは貴族の特権もかなぐり捨て、夫についていったということで
称賛されたのです。「ええっ!みんな行くなら私もここにいられないじゃない!」と
すごぉくしぶしぶ行くことになった人もいたはずだ~♪ 旦那のほうも、「やっと離れ
られる」と内心喜んでいたのに、心で泣きながら「来てくれてありがとう」と言うはめに
なってたりして^^;ギャハハ




この像はヴォルコンスキー公爵の奥さんです。でも最初に「夫について行くわ!」と
名乗り出たのはトルベツコイの奥さんで、残念ながら彼女はこの地で死んじゃったんです。
旦那のトルベツコイの手紙によると、恩赦でモスクワに戻れるといっても、息子たちが
「母さんの墓を残して行くのは悲しい」と言っている、なんて書いてあるのを読みました。



ここも立派な邸宅だったでしょうに。イルクーツクは一部都会化してゆきながらも、昔の
建物などを修復して残すという余裕はないようですね。あちこちでボロボロになったり
廃墟になっている建物を見ましたぞ。



全般的に、古い建物は軒が低いぞ。



うわっ!と立派な建物があると思ったら、「ヨーロッパのマナーハウス」として残されて
いる文化財級のものでした。ここにはいくつかの邸宅が並んでおり、一部はカフェに
なったり、「町の生活博物館」になったり、ツーリスト・インフォメーションになって
おりました。



その「町の生活博物館」に入ると、入り口には例によって数人のおばちゃん、おばーさんが
係員としてたむろっていました。ワラワラとロシア語でいろいろ言われたが全然わからん。
わからんと言っているのに、通じないと声を大きくして尚更熱心にしゃべりまくるのが
こういうおばちゃんたち。



まあとにかく入場料を払って入った。なんか町おこしに無理やり作った感じの展示。



まあロシア人たちは、こういうおもちゃで遊んだというか遊んでいるというか?





俺のじーちゃんばーちゃんの時代の写真という感じか?



こういう写真を見るとちょっと面白いが、「あれ、これで終わりか」という程度のもの
でした。しかし見終わると、ひとりのおばちゃんが付いて来い、と手招き。インフォ
メーションの建物に連れていかれた。なんだろう、と思っていたら、2階に通される。



そこの1室も展示室になっており、こんなのがあった。「お茶」?



どうもそうらしい。ちなみにこれはお茶っ葉を固めたものです。中国人の友人が日本に来た
とき、こういうので円盤形のものが2つ入った立派な箱をくれました。崩して使うのですが、
ものすごい密度に固めてあるので、一回に角砂糖半個ぶんくらいで十分です。もう何か月も
経ちますが、ひとつの4分の1も消費していません。だれかに少しもらってほしいぞ。

俺が見物している間、俺を案内してきたおばちゃんは向こうに立っていました。そういえば
生活博物館に入るとき、切符を売ったおばちゃんが何やらいっぱい話していた。どうも
「1つのチケットで両方入れる」ということだったらしい。あとでわかったが、ここは
「お茶の展示館」だったらしい。



ロシア人は、昔からおお茶(紅茶系なんだろうねえ?)を飲む習慣があります。
英国と同じで、現代はコーヒーや加糖炭酸飲料にとってかわられたようですが。



サモワール(湯沸し器)がありました。これはドストエフスキーやトルストイの小説に
ひっきりなしに出てくる道具です。特に「戦争と平和」で、戦地で軍人がサモワールで
お茶を飲んで一息つくという場面が印象的でしたので、本物が見られて少し感動^^



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