アウシュヴィッツ平和博物館、敷地内にある別館ではアンネ・フランクの展示品が
あります。
ナチを逃れて、有名な隠し部屋で過ごした少女の話ですな。
アウシュヴィッツに連れて行かれないでよかったですのお。
さてこちらの貨車にも展示品。
むしろこちらのほうがメインとも言えるのです。
この博物館が出来た由来というのは、青木進々というグラフィックデザイナーが
ポーランドで取材中、偶然古本屋で見つけた画集を見たのが始まりだった。
それはドイツ軍占領下のポーランドで小学生が描いた絵を集めたものだったのです。
むかし軍国少年で、教師に褒められようとして軍隊や戦争を賛美する絵を描いたことの
ある青木氏は、被占領国の子供たちが描いた絵の悲惨さに衝撃を受け、その画集を
日本で出版しようと行動を起こしたのでした。
疎開中のポーランド人を乗せた列車を、ドイツ軍が空襲しているところです。
これを子供が、実際に見た記憶を描いたのです。
ドイツ兵の姿と表情がとてもリアル。つなたい絵でも、思いは伝わります。
連行される人々は涙を流しているのですね。
「お父さんが牛乳を買いに出たら、ドイツ兵がお父さんを射殺したところをぼくは
見ました。お母さんはワルシャワ蜂起で死にました」と書かれているそうです。
暮らしていた農場と家から追い出され、収容所に連れて行かれます。
この光景を子供が見たのですね。
くらくらさせられる絵ばかりでした。子供の絵ですからね。。。
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