オホーツク流氷館から巡回バスに乗って、網走監獄博物館にやってきました。また同じ
運転手さんでした。60~90分程度でバスは一周してくるようで、俺がひとつの観光施設を
見物するのと同じくらいのタイミングで回ってきてくれます。
入口に警備員さんが立っているでしょ? この寒いのに長時間立っているのはさぞかし
大変でしょうと、ご挨拶しようと思ったら人形でした!
この施設、デカイです。旧網走刑務所の施設を、移築したり復元したりして、重要文化財が
たくさん並んでいるのです。なかなか見ごたえがありましたよ。
入口にすぐ横には、面会人の待合室がありました。おばーさん、息子さんが人殺しでも
したんですか?
正面には庁舎がありました。役人がいるところは立派な建物ですね。この中では、監獄の
歴史の展示品が並んでいて、さらに等身大の人形が、案内の話をしてくれます。それがね、
日本語だけでなく、ボタンを押すと英語やら中国語やら、いろんな言語で話してくれるん
ですよー。
こちらは看守長屋と呼ばれた職員の官舎。公務員宿舎というわけですね。
人がいて、一瞬あっと思う。何せこのだだっぴろい施設、外を歩いてもぜ~んぜん人が
いないんだもん。誰もいないと思い込んでいるところに人影を感じたもんだから、はっと
したわけですー。あちこちにこんな人形がいました。
裏門。受刑者が外の作業場に行くときに使ったそうです。この壁、受刑者たちが5年も
かけて煉瓦を積み上げて、1㎞以上もの長さの塀を造ったそうです。自分たちが入れられ
ている施設の壁を自分たちで造るってのもなあ。。。
裁判所もありました。私、本物の裁判を傍聴したことあります。クレジットカードを
失くしたと嘘をついて詐欺師に売り、そのカードはオレオレ詐欺に使われて、結局捕まった
哀れな男でした。
手にヒモをつけられて登場し、見知らぬ人にさらしものになって、罪状どころか、妻子を
捨てて養育費は払わず、いまは水商売の女のところに転がり込んでいるといったプライ
バシーについて全部読み上げられました。犯罪とは関係ないのにねー。さらに裁判官に
やたらと説教されるんです。そんなものなのかなあ。
そういえば痴漢の冤罪の映画を見たこともあります。やってないのに疑いをかけられて
こういった裁判にかけられ、「あなたは痴漢をテーマにしたポルノビデオも持っていま
したね」なーんて言われるんです。親やら友人やら、見知らぬ人々の前で。被疑者になった
だけで、自宅のプライバシー、全部押収されて他人に見られるの?
味噌蔵、醤油蔵。網走刑務所は自給自足でやっていて、味噌や醤油も自家製だったそう。
大樽は、ゆうに大人が3~40人は入れそうなくらい巨大。