これは以前、熊本から飛行機で東京に帰るときに見た景色だ。まるで竜のホネ?
佐田岬半島である。この先端にあるのが佐田岬。これは行かねば、と思っていた。
調べてみると、さすがに先端まで乗り合いバスが行くわけではない。レンタカーは
あっさり到着、となって旅の面白みがない。「佐田岬 アクセス」とか調べてみると、
古い情報では「レンタサイクルでもあれば」と書いてあった。しかし新しい情報だと
どうやらそういう施設ができたらしい。HPから予約ができるではないか。
予約してみたけど、「後日担当から連絡が行きます」と書いてあるのに全然こない。
携帯電話は四国最初の宿に忘れてきたので、しかたなく公衆電話から問い合わせて
みると、「受付からこちらに何の連絡もありません」ときたもんだ。結局はその電話
で直接自転車を予約したのであった。借りる人も滅多になく、営業のやる気もない^^;
というわけで、八幡浜からバスに乗り、佐田岬を行けるところまで行く。途中に
伊方原発がありやがって、そこには松山から高速バスがあるようだ。こんな細い
半島で、原発に何かあったら逃げ道がねーな。
空から見た半島は竜のホネのようでしたが、バスの道は海が見えたり山の中になった
り。結構高いところを進むのです。「佐田岬メロディーライン」っていう道路なん
だってさ。風、潮騒、鳥のさえずりなどの音のイメージだけど、一部は「メロディー
道路工法」という舗装で、走っているタイヤの音が曲を奏でるとか?バスに乗ってた
からか、わかんなかった。
観光の交流拠点、「はなはな」です。ここでレンタサイクルを予約したのです。
青い矢印の「三崎港が」ここ。バスの終着地点です。蒲生田岬のときは片道10㎞歩き
ましたが、どうやらここは岬の突端まで片道15㎞くらいはありそう。そうなると
朝一番で出発しなければ日帰り出来ないので、自転車の力を借りることにしたのです。
しかし13時過ぎに自転車を借りるとき、そこの職員さんが「片道1時間じゃ無理
ですよ。車で1時間というところですから。岬まで往復は難しいので、この近所で
景色のきれいなところを回ったらどうですか」などと言う。
佐田岬の突端に行くのが目的なので、そりゃ困る。10㎞を2時間で歩くんだから、
自転車ならば15㎞を1時間というのが俺の予想で、1時間で突端に行き、1時間を
過ごして1時間で戻ってくる。16時のバスで八幡浜に戻るつもりだ。
しかし職員は「こちらは17時には閉まるので、戻ってくるのがそれより遅くなり
ますと・・・」とあくまで岬に行くのは不可能という話を続ける。行けるところ
まで行き、無理そうであれば帰りのバスに間に合うように戻ってきますよ」と
言い残し、とにかく出発する。4つの岬を制覇する四国の旅、最後の目的地なんだ
からなあー!
生まれて初めて「電動式自転車」に乗った。ボタンを押すと電力のサポートが入り、
坂を下るようなときにはオフにするという説明。いきなり登りの坂道にさしかかった
ので、ボタンを押してみると後ろから背中をぐ~~~っと押されている感じ。普通の
自転車だと坂を登るときには腰を上げ、右、左とペダルに精一杯自分の体重をかけ
続ける必要があるが、これだともう座ったままで、平面を走るようにペダルを踏めば
スイスイと進んでゆく。これは快適♪
釜石の山の上にある仮設住宅から街中の仮設商店街に通っている居酒屋の女将さんが、
「最初は自転車で通うのが大変だったけど、電動式にしたら楽だわ~♪」と嬉しそうに
話していたのを思い出した。
片道約15㎞の道のり。半島の先っちょだから平坦な一本道と思いきや、これが山あり
谷ありの大変なコースなのです。だから1時間じゃ無理ですよ、と言っていたんだな。
しかし、登るときには電源を入れ、普通にスイスイ。下るときには一気にスピードが
上がる。どんどん行けるよ!
さて伊方原発のある半島ですが、ご覧のように風力発電の風車が沢山ならんでいます。
でっかくて近くから見るとすごい迫力。原発なくして、みんなこれにしたらどうだ?
けっこう高い所まで登るんですよ。電動じゃなかったらとっても無理だったと思う。
景色は最高にいいよ。自転車で風を切って走るのは素晴らしく気持ちがいい。車じゃ
なくて本当によかった。そして歩いたら・・・往復30㎞はちと大変すぎたでしょう^^;
菜の花が咲き乱れています。自転車で汗をかくくらいに気温は高かった。
というわけで、およそ1時間かからずに岬の駐車場まで行けましたよ。(^益^)b
俺の予定通りじゃね~か~^^