さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

珍々亭の夜 21

2017年04月03日 | 四国・中国地方



この日もたっぷり歩いたのでゆっくり風呂に入り、夜の出動だ。高知のマンホールは
カラー。カツオですな。



さて酒場放浪記でも出てきた「珍々亭」。楽しいおやじさんのいる店だ。太田和彦は
食いつかないが、吉田類なら喜んで選ぶような店でしょうか。まあ番組の方針で
スタッフの意見なのでしょうけれど。。。

最初は太田和彦も絶賛の、人気店「黒尊」に行こうかと思いましたが、メニューが
なくて大将のおすすめで料理が出てくるとか。なんか気疲れしそうなので、その
正反対の「大衆酒場」を選んだわけです。



座ったカウンターの目の前にあったので、この魚を注文。ザクザクとまるごと食べ
られます。自宅じゃできないねー^^



さて店内はL字のカウンターで、客はそれぞれ楽しんでいます。ふと気がつくと、
目の前で皿を洗ったり料理を作っていたマスターが客の間に座って話し込んでいる。
これが接客という感じではなく、友達と自然に飲んでいるような雰囲気なのだ。

あっちに座ったりこっちに座ったり。いつしか俺の隣にも座って会話が始まりました。
車は使わず、公共交通機関で移動して安宿に泊まり、昼間はぶらぶらして夜は地元の
居酒屋巡り。今回は2週間あまりで四国の岬を歩いて回ると話すと、「そりゃあ
一番の贅沢だ。なによりの贅沢だ」と感心してくれました。ありがとう。俺もそう
思っているんですー(^益^)b

あとで思ったことですが、居酒屋を経営していて、カウンターに座って煙草を吸って
酒を飲みながら客と会話を楽しむのが仕事なんて、それこそ一番の贅沢な人生だと
俺は思いますー。



さて高知の食べ物に話がいったとき、おやじさんは「高知にうまいもんはない!」と
食い物屋をやっている人が言うべからずような問題発言。

「でもカツオのたたきなんぞは旨いと思いましたよ」と言うと、「あれはいんちき
なんだよ。大量の魚を傷まないように炙ってたたいた料理だろ。本当にうまいカツオは
気仙沼とかなんだよ!」とおっしゃる。「ひろめ市場?あんな藁で焼くのはただの
パフォーマンス。1200円もするんだろ?高い!」と一蹴^^;

「高知は漬物が日本一まずいんだ。温かくて一年中野菜が採れるから、保存食に加工
する必要がねえんだよ」とやたらに否定的ですが、これから宇和島方面に行くと言うと、
「鯖がうまいぞ」と勧めてくれました^^



さてこのマスター、俺が東京出身&在住だと知ると、むかし中央線沿線に住んでいた
頃の思い出話をしてくれました。当時の吉祥寺(現在は住みたい町、No.1だが)は
すごい田舎で、恵比寿のビール工場で木の箱に入った瓶を運んでいたとか。「三丁目の
夕日」の時代でしょうかねェ。



よく見えませんが、焼きそばです^^;

この店は料理も美味しく、それでとても安かったです。「近所にあればなあ」リストに
入る居酒屋でした。心筋梗塞で酒も煙草も止められたそうですが、横でプカプカ&
グビグビのマスター。「医者に人体の神秘がわかるか!」と言っておりましたが、俺も
そう思っています。でも、長生きして下さいね。多くの人に必要とされている人なの
ですから(^益^)w