
あのブロッコリーのような木は何ですか? と、ときおり来園者に聞かれる樹木は「多行松」(タギョウショウ)だ。言われてみれば、根本から空に向けて大きく手を広げるような樹形は、ブロッコリーに似ている。赤松の園芸種で、毎年この時期に剪定が行われる。
数人がかりで1本ずつていねいに作業する。古くなり変色した葉を落とし、こみあってきた枝を落とし、樹皮も落とす。病害虫予防や見栄えをよくするための作業だと聞いた。一般的な赤松、黒松の剪定と比べるととても手がかかる。丈夫な黒松に接木して育てるくらいだからかなり繊細な松なのだ、きっと。
滋賀県の湖南地域に自生する「ウツクシマツ(美し松)」がルーツではないかとの説がある由。写真でその「野生種」を見ると、タギョウショウより樹高が高く、枝も密生しているように見えるのは、手を入れていない天然自然の姿だからだろうか。
フライパンに大さじ2杯分くらいの水を入れ、そこに小分けしたブロッコリーを置き、さっと塩コショウして2分ほど蒸し焼きにする。火を止めてから3分ほどフタをしたまま放置してさっと取りだすと緑鮮やかなブロッコリーサラダのできあがり。最近はこの方法で弁当のおかずの1品にしている。
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