正月の余韻が残る金曜日から、一泊二日で箱根の温泉に出かけた。小田急トラベルという代理店の企画で、ロマンスカーと箱根フリーパスに宿泊こみこみ、という格安旅行だ。ホテルはまあそこそこで、夕食、朝食ともブッフェ形式だけれど、ちょっとずつ好きなものを食べられるし、定番のローストビーフ、天ぷら、寿司のにぎりなどもカウンターで用意してくれるから不満はない。
もう昔のようにがつがつとは食べないし、個室でいただくよりも、にぎやかなレストランでトレイを手にしてうろうろするのも楽しい。まわりの席をちらっと観察しながら、外国人スタッフの手際に感心しながらゆっくりと料理をいただく。
冒頭の写真はホテルの「富士見展望スペース」から撮影した富士山。風が強く、雲がびゅんびゅん流れるけれど、山の中腹の真っ白な雲はなかなか場所を明け渡さない。でもまあ、正月の富士山を雲ごとお腹に吸い込む。
空飛ぶ彫刻は、おなじみの彫刻の森美術館。ピカソ館の正月企画も充実していた。可段は、もくもくと噴煙をあげる大涌谷。ロープウェイに同乗したインド系のお客も大声をあげて、しきりにスマホのシャッターを切っていた。海賊船で芦ノ湖を渡り、向かった箱根神社の混雑には驚いたけれど、露天の風情豊かなお湯にもつかったし、満ち足りた正月。すっかり味をしめてしまったから、すでに来年も、とたくらんだでいる。
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