・上野の森の冬ぼたん

日暮里方面での打合せの帰り、上野に下りて昼をとることにして、ついでに上野公園内「東照宮ぼたん苑」の冬ぼたんを見学に。たしか2月中ごろまで見られたはず、と入り口で600円を払い案内を見ると、今年は2月17日の日曜が最終日になっている。ぎりぎりセーフで、得した気分。

動物園入り口の手前の道を左に折れると、すぐ右がぼたん苑の入り口だ。中は低い白土塀で囲まれていて間近に五重塔を仰ぎ見ることもできる。冬牡丹は40種、およそ600本。それぞれの株の横には、牡丹にまつわる句を記した木製の札が立てられている。

時間もないから駆け足で眺めただけだけれど、やっぱり白い牡丹。墨で描いたときにわかりやすいし、などと思いながらささっと1枚だけスケッチ。案内パンフレットには雪をかぶった藁囲いに包まれた牡丹の写真も掲載されている。そうそう、こんな時に描ければなあ、と目前に迫ったOB展のことが気になっているものだから、つい画題を考えてしまう。

「春の上野大観光祭」では4月中旬から春ぼたんが見られる。こちらは日本のぼたん200種、中国ぼたんが50種、あわせて3,000数百本が咲き誇る。春の連休は込むだろうけれど、こちらも楽しみ座れば牡丹。