今年初めて、半袖シャツで多摩川散歩に出かけた。それでもこ1時間も歩くと汗で額が光り、胸元につたう。タオルハンカチをとり出して汗をぬぐっていると、ときおりおだやかな川風が頬をなで、花びらが土手に舞う。土手のどん詰まりの柵のパイプでストレッチしてから河原に降りて一服。ピースの紫の煙がゆっくり青空に吸い込まれ、練習中のウグイスのまだつたない鳴き声が川を渡る。それでもウキはぴくりともしないよ。対岸の柳の新 . . . 本文を読む
そうか、春休みなんだ。と気づいたのは、いつもの散歩道の折り返し点の「カニ坂公園」。平日の午後なのに子どもたちがたくさん集まっている。近くに母親たちも車座で談笑していたから、引率されてきたのかもしれない。川から吹く風はまだ冷えるけれど、えりをたてるほどでもないし、陽射しはやわらかくブランコや滑り台を照らす。河原をのぞむ木製のベンチに腰下ろしてピースをくゆらす。紫の煙が一瞬あたりにとどまり、さっと空に . . . 本文を読む
ようやく寒気がゆるんだ多摩川添いの散歩道。うるおいのない枯れ草色の土手にも緑鮮やかな草むらが広がってきた。写真の桜は昨日の午後。10日前の下の写真と比べると、ちょっとはじらいながら「いつのまにか少女は」と口笛を吹きたくなってしまう。
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玉川上水散歩道を少しはずれて歩いていたら「たまリバー50キロ」の案内標識を見つけた。玉川上水の取水口がある羽村市から羽田の大師橋緑地まで、河原に沿って整備された道が続く。いつの頃か、都がこのコースの名称を募集して決めたとのこと。実際には50数キロあるらしい。山梨・笠取山の源流から、流れ流れて海まで続く多摩川。最初からしまいまでたどったら楽しいだろうな、元気なら。と、天気もいいし少し足を伸ばしてみる . . . 本文を読む
昨年末に青梅を引っ越してからまだ再訪の機会がない。昭和の香りが濃厚なおんぼろの借家だったけれど、梅の名所・梅郷が近く、この時期には散歩コースを彩る紅白の梅が楽しみだった。風邪と花粉のおかげで遠出できないのがもどかしく、体力低下をなげくばかり。青梅の広大な梅林や、御岳遊歩道に点在する素朴な梅になじんでいるから、なだらかな多摩川沿いの梅の木にはちょっと違和感を覚えるけれど、梅は梅。気温があがった日曜の . . . 本文を読む