Diary Of 酒田の人

田舎住まいの60代サラリーマンの趣味の日々

回想の古伊万里 127(染付梅花文そば猪口)

2021-05-14 23:12:19 | 古伊万里
 尊敬する古伊万里の大先輩、Dr.kさん、そして素晴らしいコレクターにして故玩館の主人、遅生さんのところで「そば猪口」が紹介されていましたので
ワタシも便乗してウチにある最後のそば猪口を紹介したいと思います。
「染付梅花文そぼ猪口」

高さ6cm、口径7cmほどの猪口で、上半分はグラデーションの付いた輪線で塗られ、下半分にはよく分らないものの
業者さんの言うところによると「梅花文」が描かれています。
そば猪口については同じ伊万里でも守備範囲外でありまして、はっきりした時代は判りませんが、間違いなく幕末に近い江戸後期だとは思われます。
江戸中期末あたりから登場する「蛇の目高台」、時代判定の大きなポイントであることは確かです

内側に文様はなく、いわゆる雑器として量産された品であることは確かでしょうか。
この品を購入したのが10年くらい前だと思いますが、それ以来そば猪口は購入していません
このあたりの時代の品だと普段使いすべき品かも知れませんね。

これは何でしょう?

2021-05-13 21:26:45 | 日記
まずは下の画像をご覧ください

何やらキノコのようですが、黒光りしてえらく堅そうです
そうなんです、これは漢方薬に使われる「霊芝」なんですね。
調べたところ、「霊芝」というのは中国における生薬の名前ということで
実際にはサルノコシカケの仲間のマンネンタケ科の「万年茸」というもののようです。
ちなみにウチの母方の祖母は「マゴジャクシ」と呼んでいました。

一般的には「赤霊芝」と「黒霊芝」が存在するようで、ストロボを当てて撮影してみたところ
背の高い一本だけは赤霊芝のようで、残りは黒霊芝と思われます。(黒霊芝のほうが希少性があるとか)
茎の部分をアップにすると、まるでニスでも塗ったように黒光りすることが判ります(写真が下手なのでワカラン・・・)
これらの霊芝は、ウチの母親と姉が裏山(万里の松原)で採集したものですが、さすがに滅多にないようです。
近年では栽培法が確立され、健康食品の原料になっているようです。

国内最高齢のバーテンダー逝く

2021-05-11 20:28:58 | 日記
国内最高齢のバーテンダーで昨年には現代の名工にも選ばれ、有名なカクテル「雪国」の」考案者でもあった酒田の誇り
井山計一さんが亡くなられました。(享年95歳)
井山さんが65年にわたり営んでいおられたのが「ケルン」で、ウチのお店と同じビルにあります。(酒田大火以降)
残念ながら酒田大火(昭和51年)以前のお店の画像は探せませんでしたが、ワタシが最初に行ったのは
今から46年ほど前の高校生の時でした。(もちろんコーヒーですが)
そして、これが有名なカクテル「雪国」です。
思えば2018年に2018年12月13日に取引先の方々と行ったのが最後になってしまいました。
井山さんのドキュメンタリー映画「YUKIGUNI]の予告編も併せてご覧ください。



清流牛渡川

2021-05-09 20:01:01 | 散歩
今日はウチの周辺は松の花粉でえらいことになっていましたので、少しでも環境の良いところへ行こうと思い立ち
酒田市のお隣の遊佐町の庄内地方でも随一の清流、牛渡川へ行ってきました。
まずは紹介の看板です
この牛渡川は鳥海山の湧水だけが流れるまさに清流で、しかも「箕輪鮭漁業生産組合」があり、明治41年から鮭の孵化事業を行っています。
という訳で、牛渡川は単に清流というだけではなく、秋には鮭が遡上する川でもあります。
少し上流へ行くとこんな感じです

この川は梅花藻が群生していることでも有名で、残念ながら花をつけるのはあと一か月ほど後ですが、とりあえずこんな感じです。

水の存在を忘れるような清流ですね

ワタシが子供の頃は近くの川にも梅花藻があったものですが、いつの頃からか全く見られなくなりました。
この牛渡川から少しだけ山手に入っていくと、丸池神社の御神体でもある、エメラルドグリーンの「丸池様」があります。
これが「丸池様」ですが、確かに神秘的な色をしていますね
ここへ行くには田んぼの中の細い道を行くことになりますが、案内板の通りに進むとたどり着けます。
最後にオマケですが、帰ろうと思ったらやって来たのが、新車価格一千数百万円もする「レクサスLC」でした。
まさかこんな場所で見れるとは思ってもみませんでした。

回想の古伊万里 126(染付魚文 魚形皿)

2021-05-05 21:18:51 | 古伊万里
 古伊万里の魅力に出会ってから早いもので20数年になります
収集を始めた頃はまだ好みがはっきりしていないこともあって、今考えるとなんでこれを買ったか?、という品も結構あります。
今回の品も、そんな収集を始めて日の浅い時期に購入した品です。
「染付魚文 魚形皿」
恐らく中期古伊万里の魚形皿としてはもっともスタンダードな品で、横26cmX縦13cmほどのわりと大ぶりなサイズです。
柴コレの7-555に同じタイプの品が掲載されており、同じ型から作っていますので、当然のようにサイズも同じです。
側面の文様はいくつかバリエーションがあるようですが、この品の場合は波文が描かれています
柴コレの掲載品は高台の紋様が違っており、しかも全体に上手に見えることを思えば、この品は中期でも時代が下がるのかも知れませんね。
ウロコの部分もそれらしく表現されています。
ところで、柴コレには6-262に同じ魚形皿でも全体に瑠璃釉が施された品が掲載されており
いつかは入手したいと思っていますが、未だに一度も見たことがありません。
やはり珍品なんでありましょうか。