酒田は大雪ではないんですが、いきなり真冬になってしまったこともあって、寒い日がしばらく続きました
何せ風が強いもんで、寒さが余計に身に染みるのは確かです。
さて、このところずっと鳥文の品を紹介してきましたが、今回は小休止(ま~、鳥文の品は残り少ないですが)で、別の文様の品を紹介したいと思います。
先日、私にとって古伊万里の大師匠であるDr.kさんが盆栽文の小皿を紹介しておられましたので、私も便乗することにしました。
「染付盆栽文五寸皿」

典型的な盆栽文の小皿で、盆栽が右側に寄せて配置してあるのもお約束みたいなものでしょうか。見込みの周囲は寛文期の品に良く見られる染付の濃淡をと
墨弾きの技法で文様を描いています。(何の文様でしょ?)

盆栽文の拡大ですが、葉の部分が無かったら鑑賞石みたいに見えなくもありませんね

墨弾きで描かれた文様ですが、何の文様かは判然としません

未漂白の状態なので少々汚れが目立ちますが、鋭い高台、裏白、落款を含め、典型的な寛文期の品の特徴を備えています。
この品を入手したのは10年程前ですが、何年か後に見込み中央に盆栽文が大きく絵付けされた七寸皿を見かけました。
染付の発色が実に美しい皿でしたが、ワタシの財力では購入できなかった思い出があります。伊万里は全体に安くなりましたが
やはり良い品はそれなりに高いという点は変わりませんね・・・。
周囲も、濃みの使い分けに墨はじきまで駆使して、手のこんだ仕事をしていますね。
裏面の迫力もすごいです。
盆栽合戦に参入できないのが、残念です(^^;
典型的な、文句なしの、寛文時代の盆栽文の古伊万里ですね\(^O^)/
確かに、古伊万里は全般的に値下がりしていますが、良い物というか、筋物はそれほど値下がりはしていませんよね。
ようですから、裕福な武家や商人の間で競い合ったなんてことかも知れませんね。
(金魚とか朝顔とかもあったようですから)
購入当時は1枚は欲しいタイプの品と思ていましたが、今見るとそれ程でもないような・・・。
だんだん数が集まってくると、ある程度個性的な品に目が行くようになりますが
それでも経済的な理由で購入できないというケースばかりなのは
貧乏コレクターならではかも知れません。(傷物で代用という手もありますが)
でも、傷があっても、美質には変化はないですものね(^_^)
とにかく須古氏でも良い品をと思うと、予算の関係で傷物に・・・
というケースは多々あったように思います。
あ、それから、偽物合戦でもいいです(^^;
(それもかなり状態の悪い・・・)