Diary Of 酒田の人

田舎住まいの60代サラリーマンの趣味の日々

大日坊へ行く

2022-06-05 20:48:25 | 日記
今日は気温が19度そこらで午後から天気が良くなったので、ウチから50kmほど先にある、旧朝日町の古刹、「大日坊」へ行って来ました。
「大日坊」は正確には湯殿山総本寺 大日坊瀧水寺」といい、大同二年(807年)に弘法大師によって開山されています
古刹ですが、親しみやすい看板です

看板でも判るように、このお寺には即身仏が安置されていることでも有名です
ちなみに、庄内地方は即身仏の宝庫でありまして、酒田市の海向寺に2体、南岳寺、本明寺、注連寺、大日坊に一体づつが安置されています。
こちらが仁王門で、鎌倉時代の建立と考えられているそうです

案内板

反対側から

良く見えませんが、仁王門なので当然のごとく仁王像があります

この仁王像は鎌倉時代の仏師、運慶の作と伝えれれています

この道を行くと本堂へ行けます

このわりと急な階段を上ると本堂です

本堂

本堂の横にある寛永年間に建立された「宝筐印塔 」、全国的にも稀な大きさと美しさだそうです

大師堂

観世音堂

お寺の裏側は高原のような感じで、民家が点在しています

奥に見えるのが仁王門で、そのずっと後ろに見えるのが高速道路です

このお寺は徳川家と縁があり、徳川家三代将軍をめぐる騒動(時代劇でお馴染みの家光と忠長ですね)の渦中
お福(春日局ですね)が表向きは秀忠の病気平癒という名目で大日坊を訪れ、竹千代君(家光)の身体健固と将軍跡目決定の大祈願を行い
あとはよく知られるように竹千代君三代将軍になっていますね。
ちなみに、このお福による祈願は一切秘密として行われたとのことです。
このお寺には国の重要文化財になっている飛鳥時代の仏像「金銅仏釈迦如来立像」をはじめ、色々と寺宝がありますが、それらはネットで検索すると見れます。
(古伊万里の大皿もありましたが、江戸後期~明治といった雰囲気でした)
かなりインパクトのある「三宝荒神」(御寄進については見ないことに・・・)
愛染明王
七ツ瀧不動明王

ご住職のお祓いを受け、お寺の歴史、即身仏になるまでの苦行について詳しく
説明していただき、とても有意義な時間でありました。



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
酒田の人さんへ (Dr.K)
2022-06-06 10:37:53
随分と古いお寺さんですね。
本堂のみならず、仁王門、大師堂、観世音堂なども揃っているんですね。

ご住職のお祓いを受けたうえ、お寺の歴史などの説明もしていただき、とても有意義な時間を過ごされましたね(^-^*)
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酒田の人さんへ (遅生)
2022-06-06 11:26:00
仁王門の存在感すごいですね。
ポツンと立った門の中に運慶作の像があるのもすごい。
セキュリティが心配になりました。
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Dr.kさんへ (酒田の人)
2022-06-06 20:59:25
このような場所に由緒ある寺があるというのは不思議な気もしますが
もとはもっと山の上の方に、かなり大きな規模で建っていたようです。
神仏合体や地滑りの影響で、現在の場所に移って来たということらしいです
こういったお寺で、お話しを聞く機会はなかなかありませんので
とても有意義でした。
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遅生さんへ (酒田の人)
2022-06-06 21:12:39
恐らくこのあたりは地元の人と霊場巡りの方しか通らないのかも知れません
しかも冬場はかなりの豪雪地帯だと思われます。
ちなみに仁王門としては日本最古だとか
運慶作については、明治期に運慶作という資料が出て来たことでそうなっているようですが
確証は得られていないのかも知れません。
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