Diary Of 酒田の人

田舎住まいの60代サラリーマンの趣味の日々

豪華図録

2020-11-08 23:24:05 | 古伊万里
どんなジャンルの品でもそうかも知れないですが、なにがしかを収集し始めると、やはり「知識」が必要であることに気が付きます
古伊万里などは書画に比べればさほど難しくないジャンルかも知れませんが、それでも勉強の為に美術館へ行って本物をガラスケース越しに見る
さらには専門書や図録を買って勉強する、ワタシもこんな道を通ったように思います。

そんな訳で、ウチにも何冊か伊万里に関する図録がありますが、その中から最も「重い(重量が)」図録を紹介いたいと思います。
「伊萬里」


この図録は、栃木県足利市にある栗田美術館が一般公開されたのを記念して出版された豪華図録で
出版は昭和50年8月1日、限定1000部で、定価はなんと80,000円です


厚さを図ってみたらなんと6cmもあり、重量は計ったことがありませんが、恐らく10kgくらいありそうです


大きさを判っていただくために隣に、小木先生の「新集成伊万里」(こちらも定価20,000円)を置いてみましたが
この図録がいかに巨大かつ豪華な図録であるかが判ると思います。(サイズ的にはB4サイズより若干小さい程度)

ちなみに、ワタシが昭和52年に就職した時の初任給が79,000円でしたから、当時は一か月分の給与でも買えなかったことになります
ワタシがこの図録を入手したのは3年ほど前で、購入価格はたったの2500円でした(ヤフオクです)
出版から45年、伊万里の研究は進み、この図録の最後の60ページ程に書かれている栗田館長の伊万里に関する文章は
微妙に評価が変わっているかも知れませんが、並々ならる情熱と研究心、そして強烈な個性を感じさせる内容は
現在でも勉強になる部分ではあります。